KOC準優勝の元わらふぢなるお・ふぢわらが消防設備士へ。「賞レースで勝たせるのにネタ番組は激減」芸人が直面するテレビの矛盾
毎年のように、売れる芸人が新しく登場しているお笑い界。かつては、お笑いの賞レースで優勝したり、決勝に進出して強い印象を残したりすれば、それまで無名でも一気にスターダムにのし上がる傾向がありました。
しかし昨今では長年続くお笑い芸人の飽和状態に加えて、賞レースの乱立により、決勝進出者ですら仕事がない危機にさらされることも。そうした中で増えているのがブルーカラーの職業との両立です。
ブルーカラーとは、工場や建設現場など、主に体を動かす作業や技術的な現場仕事を行うワーカーを指します。以前は不人気だったブルーカラーですが、AIに取って代わられにくいだろうという期待と、高めの収入などから、若い世代の就職先としても注目されています。そしてその風潮が数年前から広がっているのが芸人界です。
直近の例を挙げると、2026年8月31日、元お笑いコンビ「わらふぢなるお」のふぢわらさん(42)が、消火器やスプリンクラーなどの点検・工事をする消防設備士として、(株)プロサスに就職したことを発表しました。
わらふぢなるおは『キングオブコント』(TBS)で2017年と2019年に決勝に進出し、さらに2018年には準優勝も果たしています。2026年7月末にコンビを解散してピン芸人になったふぢわらさんですが、「私が消防設備士になろうと思ったきっかけは、お笑いコンビとして活動する中で、先が全く見えなくなったことでした」(同社リリースより)とコメントしています。
コンビ時代から不安を感じ、消防設備士の国家資格取得のために勉強に励んでいたとのこと。キングオブコント準優勝を果たしても、芸人では生活できない――ふぢわらさんのこのニュースを、他人事とは思えない若手芸人はたくさんいるでしょう。
ふぢわらさんが消防設備士を知ったのは、ザブングル加藤さん(51)のネット記事がきっかけだったそう。
『M-1グランプリ2007』ファイナリストのザブングルを2021年に解散したザブングル加藤さんは、コロナ禍に収入が激減したことやコンビ解散をきっかけに消防設備士資格を取得。芸人の仕事もこなしつつ、副業としてビルやマンションの防災設備の点検作業を行っていることを、テレビやインタビューでもたびたび発信しています。
また、『爆笑レッドカーペット』(フジテレビ)でも人気を博していたマシンガンズの滝沢秀一さん(49)が、生計のために2012年からゴミ収集会社の作業員として働いていることは有名でしょう。
「本業がゴミ清掃員で、芸人は副業」と語る滝沢さん、現在ではゴミについての著書を20冊近く出し、メディア露出も増えています。それによる知名度アップもあってか、2023年にはコンビとして『THE SECOND 〜漫才トーナメント〜』で準優勝。芸人とブルーカラーの二足の草鞋(わらじ)で成功を収めています。












