わからないことは「わからない」と言える父になりたい
――父の目から見て、ご長男はどういう性格の子ですか?
papaPANDA:優しい子だと思います。感情を出すのが苦手だったりしたんですけど、うまく感情を出してくれるようにもなりましたし。

優しい長男君とpapaPANDAさん
――父として、子育てで大事にしていることはありますか?
papaPANDA:父親って節目節目で物事を決める人、いろんなことをわかっている人というポジションだと僕は思っていたんです。いわゆる“厳格な父”というか、「困ったときはお父さんに頼って決めるのよ」みたいな感じだと思いがちなんですけど、そうではなく、わからないことは「わからない」と言いたいなと思いますし、自分はそんなに知識やスキルもないということをちゃんと認められる人でありたいなと思っています。
――それは、子育てするうえでということですか?
papaPANDA:はい、全部わかった気にならずに。園の先生がよく知っているかもしれないので「先生、これどういう意味ですか?」とわからないことを認められるようになりたいし、わからないときは人に聞く。そういうスタンスで父親でいたいと思います。
あと、子どもに「こうしなさい」と押し付けるのは嫌だと思っています。「どうしたい?」と聞いて本人に決めてもらいたいですし、その選択を叶えられるように自分がどう動くか……という考え方をしたいです。
――いいですね。自分もそういうふうに育てられたかったなと思いました(笑)。要するに、子どもを1人の人間として認めて尊重しているから「こうしろ!」と頭ごなしな育て方にはならないということですね。
ママの真似をするのではなく、パパ独自のスタンスの関わり方で
――「育休を取ったけど、思ったよりできることがなかった」というところから連絡帳は始まったと伺いました。世の中のパパたちは、もっとどんなふうに育児に参加するべきだと思いますか?
papaPANDA:いや、そんなだいそれたことはなにも思いません(笑)。ただ、小児科の現場で働く人間として、1人の父親として思うのは、子どもも1人の人間なのでその意見は尊重してほしいと思うし、なにより子どもの話をよく聞いてほしいなと思います。
――子どもの話だったり、サインであったり。
papaPANDA:はい、抑えつけるのではなく。
あと、父親ってちょっとおとなしい人が多いじゃないですか? お母さんみたいに明るく、すごく抑揚たっぷりでみたいなスタンスではなく、どちらかというとママより口数は少なくて……という“ザ・男性”みたいな方も多いと思う。そういう父親にできる、父親だけの関わり方って絶対にあると思っています。
――ああ、そうか。そこでお母さんを見習って……ではなく、お父さん独自のスタンスの育児法があるということですね。
papaPANDA:だと、すごく思っています。ママの真似をするというやり方は、自分も結構しんどい部分があったので。そうではなく、パパはパパでいいと思うんです。子どもと元気に遊ぶ形にこだわらず、そっと隣に行って優しく声をかけるスタンスもあっていいと思うので。
――目から鱗です。どうしてもお母さんを見習って真似に走ってしまいそうですけど、そうじゃなくてもいい。
papaPANDA:でも、前提としてその子について考えるということは必要。特に考えもなくほったらかしにするのは良くないですが、しっかり考えたうえで「僕はそこにいるだけでいいんだ」と横に寄り添って静かにしているのだったら、それはアリだと思います。自分のスタンスは持ったほうがいい。
でも、それをママに伝えないと“ただ傍観している人”になっちゃうから「僕はこういう考えがあってそこにいたいんだ」ということもしっかり伝えないといけないと思います。
――ママからすれば「私ばかりがんばっている」と感じちゃうかもしれないので、そこの意思疎通は必要ですね。
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子どもたちの成長を見守るうえで、そして子育てをするうえでの大事なことを教えてくれたpapaPANDAさんの連絡帳。「育児は育自」という言葉がありますが、まさに親のほうも成長させてもらっているのでしょうね。
<取材・文/寺西ジャジューカ>
寺西ジャジューカ
1978年、東京都生まれ。2008年よりフリーライターとして活動中。得意分野は、芸能、音楽、(昔の)プロレス、ドラマ評。『証言UWF 最後の真実』『証言UWF 完全崩壊の真実』『証言「橋本真也34歳 小川直也に負けたら即引退!」の真実』『証言1・4 橋本vs.小川 20年目の真実 』『証言 長州力 「革命戦士」の虚と実』(すべて宝島社)で執筆。