この約1カ月後、バースデイは再びSNSで批判を集めることになります。
10月8日、公式Xが「お子様の『めちゃくちゃ面白い変顔』が見たいです。」と投稿。フォロワーに対し、子どもの変顔写真を投稿するよう呼びかけたのです。

バースデイ公式Xより
一見すると、子育て世代との交流を目的とした微笑ましい企画です。
ところがSNSでは、「子ども服企業が、ネットに子どもの顔画像を載せるのを推奨するのはやめたほうがいい」、「犯罪目的で使われる可能性もある」といった声が殺到。
写真をAI加工して性的なニセ画像などを作る「ディープフェイク」が問題となっている今、企業が写真投稿を促すことへの疑問が噴出しました。
さらに、この募集で自分の子の写真を投稿する人も現れたことから、議論は親側のSNSリテラシーにも発展。
バースデイは翌9日の公式Xに、「皆様に不快な思いをさせてしまったこと、並びに多くのご指摘を生んでしまいましたことを深くお詫び申し上げます」と投稿しました。
子どもの画像を使った「性的ディープフェイク」が頻発
子どもの写真をSNSに載せること自体は、多くの家庭で行われています。親にとっては、わが子を多くの人に見てもらう楽しみや、祖父母や友人に近況を伝える手段でもあるでしょう。しかし、一度ネット上に公開した画像は、第三者にどう使われるかわかりません。
警察庁の発表によると、子どもの画像を性的に加工したディープフェイクについて、警察が対応した件数は、2026年上半期に123件にのぼります。こうした状況を踏まえれば、今回のバースデイへの疑問は当然のことでしょう。
そもそも、親が子どもの写真を公開した場合、子ども本人が将来も公開を望むとは限りません。ましてや「変顔」は、成長した本人にとっては人に見られたくない写真になる可能性も。危険もある写真公開を親にされたことを、数年後に子どもが知ったら……。
親子の信頼関係を揺るがす可能性さえあるのではないでしょうか。
企業側に悪意がなくても、子ども本人の意思やプライバシーまで考慮した発信が求められる時代になっているのです。