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“女子高育ち”はこじらせる!?「格付け」「同性カップル」の噂はホント?

 最近、様々な局面で男女の違いが言われがちですが、女性の中でも「女子校育ち」女性には、また違う性質があるとか。  このたび、そんな「女子校育ち」女性たちにフューチャーしたオムニバス式コミックエッセイ『女子校育ちはなおらない』(KADOKAWA メディアファクトリー)が発売されたというので、実際のところはどうなのか、編集部に聞いてきました。

「女子校育ち」女子は生きにくい?

――今回、『女子校育ちはなおらない』を企画した理由はなんなのですか?
女子校育ちはなおらない

『女子校育ちはなおらない』(KADOKAWA メディアファクトリー)

「まず私自身も女子校育ちなのですが、女子校育ちの女性って、思春期を女性だけの環境で過ごすので、かなり独特になるんですよね。例えば、男性と自然に話せず挙動不審になってしまったり、マイペースさや妄想力を必要以上に身につけてしまったり…。  卒業してから20代くらいまでは、そんな自分と世の中に折り合いがつけられず、息苦しさを感じたのですが、30歳を過ぎた頃からだんだん、あきらめの気持ちになってきたというか、開き直りが身についたというか、『女子校育ちも悪くないんじゃないか』と思えるようになってきました。  もちろん、女子校で育ったという事実は変えられないですし、『共学だったら少女マンガみたいな青春が送れたのかな……』といった後悔というか妄想は一生ついて回りますが、女子校で育ったからこそ培われた女同士の濃い目の友情とか、『マイペースに自分のやりたいことをする力』なんかは、30代以降になると、けっこう貴重なことなのかもと思えるようになりました。  なので今、女子校で育ったゆえに息苦しさを感じている20代の女性たちには、『そんなに悪いものではないですよ』と伝えたいですし、30代以上の女性たちには、そうそうと思って頂けたら嬉しいです」(編集部・以下同)  本では、まずりんさんや田房永子さん、辛酸なめ子さんなど今をときめく人気女性漫画家さん8人が執筆を担当し、それぞれの女子校時代をコミックエッセイ形式で描いています。  その中から、女子校ならではの特徴を描いた部分を抜粋してご紹介いただきました。

意外! 女子校には「格付け」がない!?

「女子校って女性しかいないので、ヒエラルキーがあるんじゃないかと誤解されがちなんですが、実際にはそんなことはない学校が多いんだなと感じました。部活動や趣味などで分類された色んなグループがありますが、割と平和だったような気がします」(同)  著者のおひとり・まずりんさんによると、男性が登場した途端、女性の中に「格付け」が出来てくるのだとか。なるほど~。 ⇒【画像】はコチラ http://joshi-spa.jp/?attachment_id=164070
『女子校☆ぶる~す』より(C)まずりん

"『女子校☆ぶる~す』より(C)まずりん

「誰のファンか」で所属グループが分かれる

「リアルな男性がいないせいかどうかはわかりませんが、アイドルやビジュアル系などにハマる人も多いですね。好きな対象でグループが分かれることもあります」(同) ⇒【画像】はコチラ http://joshi-spa.jp/?attachment_id=161745
『女子校の友情』より(C)蟹めんま

『女子校の友情』より(C)蟹めんま

女子校生は同級生に恋をする!?

「また、他校の男子高生とデートしたりおつきあいしたりする子もいましたが、そうじゃない生徒が大多数ではないかと思います。同級生に恋心めいた気持ちを抱くこともありますね」(同) ⇒【画像】はコチラ http://joshi-spa.jp/?attachment_id=161746
『禁断の女子校ワールド』より(C)辛酸なめ子

『禁断の女子校ワールド』より(C)辛酸なめ子

 私自身は共学育ちなので、「女子校育ちといっても、暮らしぶりは共学とそんなに変わらないんじゃないか」と思っていたのですが、本書を読んで、「かなり違うんだ!」と衝撃を受けました。  なお、編集部によると、その違いやメンタリティーの差は一生続くものだとか……。  女子校育ちの女性なら、共感すること間違いなしですし、共学育ちには新しい発見があるはずの本書、これからの日々を生きやすくするためにも、様々な世代の男女に一読を薦めたいと思います。 <TEXT/にらさわあきこ> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】 【にらさわあきこ】 NHKディレクターを経て、文筆業に。恋愛・美容などの分野で取材・執筆活動を行なう。著書に、『婚活難民』(光文社)『必ず結婚できる45のルール』(マガジンハウス)『婚活の神様! 』 など。 ●恋愛・婚活・キャリアカウンセリングの受付はこちらから⇒http://plaza.rakuten.co.jp/nirasawaakiko/diary/
にらさわあきこ
NHKディレクターを経て、文筆業に。恋愛や結婚、美容について取材・執筆を続ける中、2019年に「美活部」を発足。簡単&ラクに綺麗になるための情報をブログやインスタなどで発信。著書に『未婚当然時代』(ポプラ新書)『婚活難民』(光文社)『必ず結婚できる45のルール』(マガジンハウス)など。インスタ:@akiko_nirasawa_beauty、ブログ:『美活☆365日 簡単&ラク~に綺麗になろう!
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女子校育ちはなおらない

後悔と開き直りの女子校エピソードが満載の女子校出身漫画家による実体験コミックエッセイ。執筆陣は、『女子校育ち』の辛酸なめ子さん、『独身OLのすべて』のまずりんさん、『バンギャルちゃんの日常』の蟹めんまさん、 『母がしんどい』の田房永子さん、『30日間世界一周! 』の水谷さるころさん、 『純情クレイジーフルーツ』の松苗あけみさん、『恋愛3次元デビュー』のカザマアヤミさん、『妄想娘、東大をめざす』の大石蘭さんら豪華8名。酒井順子さんによる解説も必読。

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