荒れた手で歳がバレちゃう!正しいハンドクリームの塗り方を医師に聞く
顔の肌はがんばって手入れしても、カサカサの手で年がバレる……そんな経験をしたことはないでしょうか。特に冬は手あれの季節。ハンドクリームを使っているのに手あれする人は、「塗ったつもり」でも塗れていないのだそうです。

「手あれで来院される患者様に聞くと、 ハンドクリームは使ってます、とおっしゃるのです」と話すのは、野村皮膚科医院 院長 野村有子先生です。
ハンドクリームを使っているのに手あれをしているのは、ハンドクリームの正しい塗り方ができていないのでは……。
そこで、ユースキン製薬と野村有子院長は、2014年2月に手あれに関する共同実験を行いました。ハンドクリームの塗り方を調査したところ、中程度以上の手あれをしている方の約94%がハンドクリームをきちんと塗れていないことが判明しました(※)。
また、ハンドクリームの効果を得るには、量と場所、塗り方が重要であることが実証されました。
※中程度以上のひび・あかぎれに悩む32名に、ボディペイント用の蛍光塗料を混ぜた保湿剤をいつも通りに使用してもらった結果
実験では、中程度以上の手あれをしている8人に、保湿剤の量と塗る部位、マッサージ方法を指導しました。特に荒れている部位には重ねづけをすることで、実験開始4日目には症状の改善が見られる例もありました。 2週間で、ほぼ全員の手あれが改善するという結果となりました。
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1)効果的に治すために量を意識する
ハンドクリームの使用量の目安は、人さし指にクリームをのせた場合、指先から第1関節です。また手あれがひどい場合は、指先から第2関節までの量をたっぷりと使用します。使用する量が足りないと、塗ったつもりでもきちんと塗れておらず、手あれの症状が改善しないということも。ハンドクリームを塗っていても、手あれが治らないという人は、特に意識してたっぷり塗るようにしましょう。
2)手あれしやすい手の甲に塗る
ハンドクリームを塗る部位は手の甲。ハンドクリームが苦手という人は、手のひらや指先のべたつきが不快という場合が多いのですが、手の甲を意識して塗ることで、使用感もアップし、症状も改善します。また、荒れている箇所や関節部分は重ね塗りをすることで、さらに効果が期待できます。
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3)ムラなくマッサージ&重ね塗り(A面マッサージ)
全体にムラなくクリームを塗るようにマッサージをしたあと、手あれがひどい場合はさらに重ねづけをします。 指の第1関節と第2関節にクリームをつけ、反対の手の親指を使って関節にクリームをなじませます。
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実験では、この「ハンドマッサージ+重ね塗り」によって、手あれの改善効果がはっきり見られたそうです。冬の手あれ対策に、役立ちそうですね!
【モニター試験概要】
(1)ビタミン系ハンドクリームを用いた肌効果試験
中程度以上の手あれの症状があるモニターに、ひび・あかぎれの治療効果のあるビタミンE入り保湿剤でマッサージおよび、患部の重ねづけを指導して症状を観察する。
【試験期間】2014年2月6日~2014年2月20日(14日間)
【対象】ひび・あかぎれで痛みのある20~59歳までの男女8名
(2)保湿剤利用実態調査
ハンドクリームなどの保湿剤が、症状が出やすい指先や手の甲側の関節に塗布されているのかを実際に塗布させて調査する。またアンケートにて普段の利用実態を調査する。
【試験期間】2014年2月6日
【対象】ひび・あかぎれで痛みのある20~59歳までの男女
(塗布調査32名/アンケート調査15名)
監修 野村皮膚科医院 院長 医学博士 野村有子

ほとんどが正しく塗れていない
正しく塗ると、たった4日であかぎれが改善した

手あれの重症化を防ぐハンドクリームの使い方のポイント




