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世界一のセクハラ社長!? 従業員をヘア出し広告モデルにしていた人気アパレルの顛末

 水原希子やローラをはじめとする芸能人やモデルにもファンの多い、ファッション感度の高い人に人気のアメリカのファッション・メーカー、「アメリカン・アパレル」(以下、アメアパ)。

 同社はロサンゼルスに本社および工場を置き、「スウェットショップ・フリー」(労働者を搾取する環境をなくすこと)と「メイド・イン・アメリカ」の信念のもと、独自のセンスで商品の企画から製造までを一貫して行う姿勢とともに、ファッション写真の鬼才、テリー・リチャードソンを起用した刺激的なプロモーションで常に話題をさらってきました。

 上半身や下半身が全裸の広告写真や、シースルーの下着からバストトップやアンダーヘアがまる見えの商品画像。ショーウィンドーのマネキンにもアソコの毛を付けてパンツから透けさせたこともありました。また、62歳の女性を下着モデルとして起用し、「セクシーに賞味期限はない」と題したキャンペーンを展開するなど、常に女性のセクシーさや美しさを徹底的に礼賛。その精神は、時に問題視されることもありました。

アメアパからバストトップとアンダーヘアが消えた



アメアパの公式ストアサイトより

アメアパの公式ストアサイトより。
以前はバストトップがはっきり見えていました

 そんなアメアパに先日、ある異変が起きました。商品画像から、バストトップとアンダーヘアが消えたのです。

 きっかけとなったのは、同社の創業者でありCEOのダブ・チャーニーの解任。その強烈なカリスマ性によってファッション界に一石を投じてきたチャーニーでしたが、昨年6月、複数の従業員へのセクハラなどを理由に会社から追い出されてしまいました。

 あのバストトップとアンダーヘアが丸見えの商品画像のモデルがほとんど同社の従業員であり、それを指揮していたのがチャーニーだったので、起こるべくして起こったこととはいえ、会社の顔でもあった彼の解雇にファッション界に衝撃が走りました(一方、株価は上がりましたが)。

 そして、今年の1月から彼の後任となったのが、ポーラ・シュナイダーという女性。彼女は、自身がCEOとなってからは、広告ビジュアルなどにおいてなるべくモデルの肌の露出を控える方向にシフトすることを宣言しました。

 そして、その露出を軽減するミッションを、ついに公式ストアサイトの商品画像においても敢行したわけです。

女性の体はどこまでが猥褻か



 ただ、バストトップとアンダーヘアがある写真は、実はまだ公式サイト上でも見ることができます。ストアサイトのシースルーのランジェリーの各商品ページの「スライドショーを見る」というボタンを押すと、まだ画像処理が施されていない画像が。また、これまで公式サイトで使用した画像をアーカイブしているフォトコレクション(英語サイトのみ)のページでも処理前の画像を確認できます。

アメアパの公式サイトのフォトコレクションページより

アメアパの公式サイトのフォトコレクションページより

 それらを見ると、こうしたバストトップなどの露出が猥褻なのか否か、人によっては判断がつかないのではないでしょうか。ハイブランドの洋服をまとってランウェイを歩くスーパーモデルたちだって、よくバストトップが露わになっていることがありますよね。

 ファッションにおいて、女性の体はどこまでが猥褻なのか。最近、その線引きを問う事件が漫画家でアーティストのろくでなし子を中心にアート界でも起こったばかりでしたが、ファッション界においても、改めて考える時期にきているのかもしれません。 <TEXT/女子SPA!編集部>




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