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セックスレスに残業に妊活…“アラサーDINKS”はつらいよ

 共働きで子供をもたない夫婦を、一般的に“DINKS”(=Dual Income No Kids)と呼びますよね。既婚・子なしのアラサーライターである筆者も、現状ではこれにあてはまります。先日、同じ境遇のアラサー女子が集まって「DINKS女子会」が開かれたのですが、DINKSならではのさまざまなプチ修羅場エピソードが飛び出しました。今回はその一部をご紹介したいと思います。

子なし既婚女子、プチ修羅場の実態

セックスレスの夫とこのまま添い遂げていいの? ~A子の場合~



 年齢的な問題もあり、DINKSとは言いつつも、妊娠・出産系の情報を無意識に追うようになっているA子(33歳)。でも現状は、結婚直後から夫側からのセックスレスに悩まされる毎日です。そんなA子の心をざわつかせるのが、出産してママになった友人のSNS投稿の数々。

 産まれたての赤ちゃんを抱っこしたり、夫と一緒に子どもの誕生日を祝ったり……。友人たちの笑顔がズラリと並ぶA子のFacebookページには、「出産という経験が自分を成長させてくれた」「子どもができて初めて本物の家族になれた気がする」なんて大層なコメントも、たびたび見られます。

 “セックスレスのまま夫婦生活を貫いて、女として本当に幸せなの?”

 “いつか産めない年齢になった時、後悔しない?”

 最近、そんな心の声に悩まされるようになったA子。芽生えはじめた劣等感のせいで、ママになった友人とも距離を置くようになりました。夫のことは好きですが、セックスレスを解消するほどの根気もない。たまにふと、「離婚」の二文字が頭をよぎる今日この頃です。

職場のママ社員とココロの溝が埋まらない! ~B美の場合~



 最近のB美(33歳)の悩みは、業務量が倍増したことです。バリバリの営業職に就くB美が、新規プロジェクトでパートナーとして組むことになった相手は、幼い双子を持つ“時短勤務”のママだったのです。

 子育てをしながら働く同僚の大変さは、もちろん理解しているつもりです。でも気づけばB美の業務量はじわじわと増え、時短勤務の同僚に対しB美は一人終電まで働く日も……。少しずつストレスは溜まっていきました。

 そんなある日、業務上の意見のすれ違いから軽く口論になった二人。そこで同僚が放った言葉に、B子の心は折れそうになりました。

「迷惑を掛けているのは知っているけど、子育てがあるので時短勤務は仕方ないんです! 子どものいないB美さんには理解してもらえないでしょうけど……」

 子どもがいないとはいえ、同じく激務の夫との生活の中、家事を取り仕切るのはB美の役目。なぜママになった同僚だけが、堂々と権利を主張できるのだろう……。この風潮に、胸のB美のモヤモヤは晴れないままです。

会社が不妊治療を理解してくれない! ~C香の場合~



 派遣社員として働くC香(29歳)は、長年のDINKSから卒業すべく不妊治療に取り組んでいます。評判のいい婦人科は希望日に予約が取れない上、体調面でも排卵誘発剤の影響でお腹がパンパンに膨れてしまうなど、仕事との両立は苦しい状況でした。

 そうはいっても、このデリケートな問題を打ち明けられるような社風でもなく、C香は有給を使いながら通院し、しんどい時はこっそり休憩を挟みながら勤務を続けました。そんなある日、登録先の派遣会社から「勤務態度が悪い」と注意を受けてしまったのです。異動してきたばかりの上司がC香の様子を見てサボリと判断し、派遣会社へクレームを入れたそうです。

 これを機に、C香は仕事を辞めました。

「不妊治療を打ち明けられるような環境さえあれば、働きながら治療をがんばりたかった……」

 不妊問題に理解のない企業に、憤りを隠せないC香です。

 女性の生き方をめぐる諸問題にスポットが当てられる昨今、周囲からは「子育てがないと気楽でいいね」「生活にゆとりがありそう」なんて生温い視線を向けられがちなDINKS。でもオンナの人生、そんなに単純じゃありません。何かを得れば何かを失う、その怖さに人一倍敏感なのが“アラサーDINKS”なのかも知れません。

<TEXT/柴田サナ>




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