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【コンビニの裏側】時間切れ弁当をバイトが奪いあう姿がツラい

【働く女が見た「お仕事の裏側」コンビニ編(3)】

 たくさんの仕事を転々としてきた女性が、実体験をレポートします! これまで5チェーン・6店舗でアルバイトしたコンビニの裏側とは――。

廃棄の奪い合いが起こるバックヤード



 コンビニで必ずあるのは、おにぎり、サンドイッチ、お弁当などの廃棄。

 廃棄時間が近づくとレジを通すことができないため、販売できないことは知っている人も多いだろう。中にはピーっという音ともに「新しいものに交換します」と言われた人もいるのではないだろうか。

弁当 廃棄の処分方法は店によって違う。私は過去に直営店、フランチャイズ店の両方で働いたことがあるが、直営店では廃棄はすぐに処分。持ち帰っても食べても、店内で食べてもダメ。フランチャイズ店は、店の外は持ち出し禁止だが店内で休憩中に食べるならオーケーというところや、店で食べても良いし、持って帰って食べてもオーケーというところもあり、店舗によってさまざまだった。

 最近では管理が厳しくなって、廃棄は即処分というところが増えているようだ。

家族の夕飯として大量に持ち帰る主婦も



 家で料理を作ってくれる親がいる学生や、夫や子どもには手作り料理を食べさせたいという人は廃棄を持って帰らないのだが、1人暮らしの学生やフリーター、忙しい主婦などは、持って帰る人も多い。

 中にはコンビニで一番大きな袋2つ分を持ち帰り冷凍するという人もいた。しかし、スーパー2袋、冷凍というのはそれほどすごい話ではない。

 ある人は、自分の家の夕飯にするため廃棄に名前を書いていた。廃棄商品はバックヤードで登録を行うのだが、登録後レシートの裏に名前を書いて「今日、これ持って帰るから」と言いながら貼り付けていたのだ。その人は家族が多い主婦で、レシートが貼り付けられた廃棄は結構な量になった。

 それが勤務後ならまだいいが、勤務中に行うのはウンザリだった。勤務中に、廃棄から夕飯のおかずを選びレシートを貼る姿は、私だけじゃなく、他のアルバイトからも不満が上がっていた。

キャンペーンシールや雑誌の付録もゲット



 その他、いくつかシールを集めるとプレゼントに応募できるキャンペーンがあった場合などは、廃棄登録後、シールだけをすべてはがして自分のものにする人もいた。廃棄を持ち帰っていいのだから、シールもいいだろう。けれど、就業時間中にシールをはがす姿は、文句を言いたくなる。

 また、廃棄が目的で通っているような人がいるのも事実だ。休日、店舗に遊びに来て廃棄を持って帰る人の姿も何度か見かけたことがある。

 廃棄に似ているといえば、コンビニで取り扱っている雑誌の付録がある。

 雑誌は返本作業を行うのだが、基本的に返すのは雑誌のみで、付録は各店舗で処分する。私がアルバイトをしていた時は女性向け雑誌の付録が人気だった。

 付録は返本担当の人が処分するのだが、多くの女性アルバイトが付録を持ち帰っていた。廃棄と同様で、自分の分だけ持ち帰るならいいし、どれを持って帰るかも勤務後に決めればいいのに、なかには就業時間中に付録の仕訳をする人がいた。

 これは、バイトの○○ちゃんにあげよう。こっちは△△さんという姿がしばしば見られた。廃棄といい、付録といい、自分のことしか考えていないという人も多くいた。

 もしかしたら、生活に困っているなどの事情もあったかもしれないが、見かけるたびにウンザリしていたのも確かだ。

(コンビニ編、つづく)

<TEXT/舟崎泉美>
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●舟崎泉美:1984年生まれ。小説・脚本・ゲームシナリオなどを執筆中。著書に『ほんとうはいないかもしれない彼女へ』(学研、第1回・本にしたい大賞受賞作)
http://izumishiori.web.fc2.com/

舟崎泉美
1984年生まれ。小説・脚本・ゲームシナリオなどを執筆中。著書に『ほんとうはいないかもしれない彼女へ』(学研、第1回・本にしたい大賞受賞作) http://izumishiori.web.fc2.com/




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