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ママ友地獄!経済格差が生む交際費は、ひと夏で●万円超え

 夏休みに入り、幼稚園に通う子を持つママたちも毎日の送り迎えから解放される季節。ママ友同士の交流も落ち着きをみせるかと思いきや、夏休みならではの悩みがあるそうです。  会社員のご主人と一人娘と共にタワーマンションで暮らすヒロミさん(仮名・37歳)が、昨年の夏の出来事を語ってくれました。

ママ友ランチから解放されるはずだったのに……

 一人娘が幼稚園の入園を控えた季節に、憧れだったタワーマンションへ越してきたヒロミさん。 ママ友地獄!「うちのマンションから同じ幼稚園に通う子が3人いるのですが、ママ同士の年も近くすぐに仲良くなりました。ただ、園に行っている間は近くのカフェでお茶やランチをすることも多くて、家計を考えると気が重くなりましたね。みなさんリッチだなぁ~なんて内心思ったり(笑)。  それでも、地域のこととかいろいろ参考になるし、この先長い付き合いになるママたちだからと、できる限り参加するようにしていました」  タワーマンションのローンは始まったばかり。ママ友たちとの交際費はイタい出費ですが、「ひと月15,000円まで」と決めて上手に付き合っていたといいます。  そんな関係が4か月ほど続き、迎えた夏休み。しばらくはママ友ランチから解放されると思って安心していたヒロミさんですが、夏には違う形での交流が待っていたとのこと。  夏休みに入ってすぐ、エントランスでママ友Aさんに声を掛けられたヒロミさん。そのまま立ち話をしていると、夏休みの過ごし方について聞かれたそう。 「Aさんのうちはスイミングと英会話を習わせているのですが、夏休みはさらに知育のサマースクールにも通わせ始めたそうです。それにはBさん、Cさんも参加するらしく、家も一緒に行かないかとのお誘いでした。講習料は2万円弱。少し悩んだのですが、ランチ代を回せば何とかなると思い、通わせることにしました」  サマースクールは母親の付き添いが必須。家にふたりきりで閉じこもることを思えば、エアコンの効いた環境で娘は学びながら友達と遊び、ママも付き添うことでランチに誘われる心配もないと考えたそうです。そうして夏休みに入っても週に何度か顔を合わせていたママ友4人組。ある日、Aさんの家でのランチパーティに誘われます。  メインはAさんが用意してくれるとのことから、Bさんがドリンク、Cさんがデザート、ヒロミさんがフルーツを持ち寄ることになったとのこと。しかしそこには、思いもよらない落とし穴があったのです。

ランチパーティで見せつけられる経済格差

「Bさんが提げてきたのは、高級ワインと無添加の100%ジュース数本。Cさんは有名洋菓子店の高級ケーキを人数分+Aさんご家族分。出されたランチは有機野菜を使ったサラダ、高級国産肉を使ったオードブル、手づくりパン、カニを使った冷製パスタなど、とにかく高級なんです。私は近所のスーパーで買った1,000円にも満たないフルーツの盛り合わせ。恥ずかしくて顔から火が出そうでした」  驚いた表情をみせながらもママ友たちは何も言いませんでしたが、「なんだかいつものモモと味がちがーう」といったBさんの娘のセリフに、気まずい空気が流れたそうです。  高級な食事に舌鼓を打ちながら交わされた会話は、子どもたちの今後について。 「皆さん私立の小学校受験を考えているようでした。あそこの小学校は方針がどうだとか入試の傾向がこうだとかの話題で盛り上がり、私は笑顔で相槌を打つのが精一杯。そのうち今できる教育についての話になり、みんなで英会話のサマーキャンプに申し込もうということになりました。2泊3日で5万円ちょっと。  横で聞いていた娘たちは喜んでいるし、プライドというかフルーツの負い目というか、断れずに賛同しちゃったんです。でも、Aさんに『ムリして付き合う必要はないのよ』ってニヤニヤしながら言われて。横にいたBさんとCさんも苦笑を浮かべながらうなずいていました」  バカにされていることに気づいたヒロミさんは、つい見栄を張って笑顔で「大丈夫」と言ってしまったそう。その後も付き合いや習い事などに参加し、費やした金額はひと夏で10万円を軽く超えていたといいます。 「小学校受験だけはさすがにムリなので、それまでの辛抱だと思って何とかやりくりして付き合っています。すでにカードローンも親の支援もフル活用なので、今年の夏はどうやってお金を工面するか、毎日そればかり考えて憂鬱な日々ですよ」  ご主人に呆れられながらも、表向きだけはママ友たちについて行こうと必死のヒロミさん。金の切れ目が縁の切れ目。その相手がご主人にならないことを願います。 <TEXT/千葉こころ PHOTO/Lightwavemedia Ltd>
千葉こころ
ビールと映画とMr.Childrenをこよなく愛し、何事も楽しむことをモットーに徒然滑走中。恋愛や不倫に関する取材ではいつしか真剣相談になっていることも多い、人生経験だけは豊富なアラフォーフリーライター。
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