ゾ~ッ!本当にあったブラック大企業。ちょいエロ土産でセクハラ左遷に
茹だるような暑さのこの季節に、すこし背筋がひんやりする会社ネタをお送りします。これらの体験談はすべて一部上場企業のちゃんとした規模の会社で起きた出来事、あなたも他人事ではないかもしれません……..。
全国に支店をもつ某・派遣会社にお勤めのタエコさんから聞いた、本当にあったコワい話です……。
タエコ「うちの会社は社長が関西人なんですがとんでもないオラオラ体質なんです。つい2、3年前までは上り調子だった派遣業界も今は競合他社が増え、人材を集めるにも企業からの人材募集をとってくるのも必死なんです。
とくに昨年からはまったく成績が上がらず、やや下降ぎみ。なので毎月の会議では支店長が40名近い社員の前でドヤされるんです。つい先日は社長の罵倒に拍車がかかり、とんでもないやり取りに……」
以下、タエコさんから聞いた、社長と支店長のやり取りを再現しよう。
社長「なんで成績が上がらんのや! なんでや? 言うてみぃっ!」
支店長「すみません……わたくしの力不足です……」
社長「毎月言うとるやろ! なんでか理由を言うてみぃ!」
支店長「……。」
社長「喋れんようなったか!? あーっ?」
支店長「……。」
社長「返事できひんのか? お前は犬か?」
支店長「……。」
社長「犬やったらなんて言うんや!」
支店長「申し訳ございません……」
社長「犬は喋らへんやろ! なんて返事するんや!」
支店長「……ぅぅぅっ。ワンッ!」
タエコ「支店長は拳を握って、歯を食いしばりながら“ワン”って言ってました。うめき声を出して、ホントに犬みたいでした。でも正直、私はそんな支店長の姿を見てゾクゾクしちゃいました。“ワンって言わされてるぅ”って。どんなBLマンガよりも萌えましたよ!」
その後、タエコさんは同じくBLマンガ好きの同僚と“ワンワン支店長”と呼んで楽しんでいるという……。
ある食品メーカーに勤めるマミさん。ユーモアたっぷりの性格で若い女性社員から好かれていた営業課長が、社員旅行で買って来た“あるお土産”が物議を醸し出し、トンでもない事態に……。
マミ「T営業課長は部内でも人気の40代男性でした。でも同年代のお局OLにその人望を常に妬まれてたんですよ。で、社員旅行で沖縄県に行った時のこと。自由参加だったので、当然、社内で行くヒト行かないヒトに分かれたんですね。
お局OLはじめ、社内の数名の妙齢の独身女性の方々は行かなかったんですよ。それで気を利かせた課長が、会社の居残り組に沖縄の銘菓“ちんすこう”をもじった、あるお土産を買って行ったんです」
――“ちんすこう”が、一体どんな物議を!?
マミ「茶目っ気のある課長が“ちんすこう”をもじった「子宝ちんこすこう」っていう、チ●コのカタチをした“ちんすこう”を買ったんですよ。で、居残り組だったお局さん数名が社内の机に置いてある“ちんこすこう”のパッケージを開けてチ●コ型のそれを見た瞬間「ひゃーっ! 何コレ!」って叫んで袋を投げつけて!」
――お局OLさんがちんこすこうの袋を投げた!
マミ「はい。それでもう、お局OL3人が口々に「これはセクハラだよ!」「ひどい!」「最低」と口々に罵り、T課長はションボリ。しかもそのお局が3人こぞって会社のサポートダイヤルに電話して「セクハラだセクハラだ」「心的ショックを受けたからクビにしろ!」って散々訴えて。さすがにそんなジョーク土産だけでクビにはできないので、T課長、1ヶ月後に室蘭支店に飛ばされちゃいました……。奥さんも子供もいるのに……」
なんということでしょう……! 皆さんも、ジョーク土産にはご用心ですよ。
先日、40周年を迎えたという某企業に勤めるアミさん。社長はバブルを生き抜いたザ・昭和な団塊世代で、40周年を記念して社員40名をサイパン旅行に連れて行ってくれたのだという。これは、そこで起きたある悲劇である……。
アミ「うちの会社ってわりと社員が20代~30代が中心で若いんですよ。しかも初海外ってことで超浮かれてた社員も多くて。ホテルのロビーで20、30人くらいでワーワー喋って盛り上がってたんです。そしたら、いきなりみんながシーンとなってザワザワしはじめて……」
――なぜいきなり!?
アミ「どうやら、遅れてホテルに着いた社長がロビーについても誰も気づかなかったのが気に入らなかったらしく、部屋にも入らずそのままとんぼ返りで東京に帰っちゃったらしいんですよ」
――えー! なんでですか?
アミ「社長の想像では、ロビーに到着とともに社員みんなから“社長、ありがとうございます!”って言ってほしかったらしくて。社長が出席する会議の時とかもみんなが喋ってるといきなりブチ切れて帰っちゃうこともあったんで、いつものことかと思ってたんですけど。まさかあんな目にあうとは……」
――その時は、いつものようにはならなかった?
アミ「社長の大のお気に入りの専務が“社長に反省文を書いて下さい”とか言い出して。しかも、ホテルの大ホールで正座させられ、反省文を書かされて。その後は、“部屋に帰って、何がいけなかったか同室の方と話し合って下さい。そして紙10枚分くらいにまとめて提出して下さい”って。提出後は、みんなで海に出て、“社長、すみませんでしたぁぁ!!”って太平洋の向こうにいる社長に向かって叫んで。サイパンで見た最初で最後の美しい夕日でしたね」
太平洋の向こうにいる社長にも、その声は届いたかもしれない……届くわけねーけど……!
いかがでしたでしょうか……。これらはすべて実話です……。
<TEXT/女子SPA!編集部 PHOTO/Cherezoff>