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ド直球でもポジティブならOK!? 見たあと爽快なドラマ3作

【夏ドラマ辛口批評 第4回】  夏ドラマが後半戦に突入。率直な感想を言うと今クールのドラマはどれもピンと来るものがない……。どのドラマも既視感のあるアイデアとストーリーが蔓延してしまったように思います。  そんな中でも、やはり直球でポジティブな作品はやっぱり胸に突き刺さるものがあります。そんな3作を辛口批評。あくまでも私、スナイパー小林の個人見解でございますので、あしからず。

女版・水戸黄門がここに誕生

『花咲舞が黙ってない』HPより

『花咲舞が黙ってない』HPより http://www.ntv.co.jp/hanasakimai/

花咲舞が黙ってない (日本テレビ、水曜22時、主演:杏) 視聴率:14.2%(8月26日)  結婚詐欺やパワハラが背景に見える銀行での事件を、花咲舞(杏)と相馬(上川隆也)の臨店班の名コンビが、痛快に解決してくれる。1年前の放送よりもパワーアップした雰囲気が見えるし、相馬の後輩が花咲に惚れるというエッセンスも入ってきてなお良し。  社会のヒエラルキーに屈することなく、正論をぶつけるときのお決まりのフレーズは「お言葉を返すようですが!」。毎回これを聞くたびに『水戸黄門』の「この印籠が目に入らぬか!」のラストシーンを彷彿とさせてくれる。

青春ドラマの新しいかたちが見えたかも

『表参道高校合唱部!』HPより

『表参道高校合唱部!』HPより http://www.tbs.co.jp/omosan-gassyobu/

表参道高校合唱部! (TBS、金曜22時、主演:芳根京子) 視聴率:4.6%(8月21日)  両親の事情により、香川県から大都会・表参道まで転校してきた女子高生が廃部寸前の合唱部を盛り返し、さらには両親の不仲まで大好きな合唱でどうにかしちゃおうとする、ハートに直球を投げてくるような青春ドラマ。  新人女優をいきなり主人公にする変化球があったので、どんなものかと見ていたら素直すぎるストーリーにいい大人が夢中になりました。いじめをはじめとする校内問題、生徒の家庭問題とド定番なのが、「金八世代」に響いたのかもしれない。とりあえず、芳根京子ちゃんを見ていたら前髪が切りたくなった。

日曜の夜にお勧めのハッピーエンド作品

『ナポレオンの村』HPより

『ナポレオンの村』HPより http://www.tbs.co.jp/Napoleon_no_mura/

ナポレオンの村 (TBS、日曜21時、主演:唐沢寿明) 視聴率:8.5%(8月16日)  限界集落と言われた村を唐沢寿明演じる・スーパー公務員が、「不可能はない」と立て直していく。よそ者を忌み嫌う田舎の住民たちも、彼の真っ直ぐな姿勢にやがて共感していく一話完結ストーリー。  熱く働くことが「ウザい」とあまり好まれない昨今だが、こういうポジティブ精神が個人的に好き。都会から引っ越してきた生意気な少女がラストは心を全開にするとか、田舎を離れていた息子が母親の元へ戻って家業を継ぐとか、ちょっとドラマティック過ぎる展開も日曜の夜だから黙って許せるのだ。 <TEXT/スナイパー小林> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】 【スナイパー小林 プロフィール】 1985年TBS系ドラマ「毎度おさわがせします」を皮切りに小学生からテレビおたくになり、You Tube全盛の時代になってもテレビをひたすら愛し続け、文章にする芸能ライター。ドラマもいいけどアナウンサーのディスりも、コーヒーも大好きな40歳。
スナイパー小林
ドラマ解説、芸能、恋愛、カルチャー、美容・健康ネタ好きのライターであり、編集者であり。執筆や編集を手がけた媒体は100冊以上。約20年以上ドラマをこよなく愛し、ついには趣味が仕事になった幸せ者のアラフォー。Twitter:@hisano_k
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