指原莉乃はよく耐えた…滝行で死ぬかと思った体験記
ひそかに女性に人気の滝行。東京都内で滝行ができると聞き、『梅松山円泉寺 龍神の滝』(東京都檜原村)に女2人(森&尾山)で行ってみました。
※参考記事⇒心の汚れを落としたい女性に人気の「滝行」をやってみた http://joshi-spa.jp/359229
そういえばHKT48の指原莉乃先輩が滝行に挑んでいましたね。確か総選挙で1位になれなかった場合の公約に掲げた自虐的パフォーマンスでした(その後、ソフトバンクのCMでも滝行していました)。
「パフォーマンスってレベルじゃないだろ」
精神修養、リフレッシュ、ストレス発散、健康に! 滝行のPRとして各社(?)がHPであおっておりますが、
「若い男子で、なめてかかって滝行やって泣いたヤツがいたよ」
滝行インストラクターのK女史が嘲笑っていました。
そのくらい油断ならないお相手なのです、滝様は。
ふたり一組になって、いよいよ本番。
まずは尾山と若いお嬢さんが入水。両手を合わせ直立不動で滝に身を任せています。
BGMは神職・西澤形一氏の般若心経。通常4分ほどかかる般若心経ですが、我々素人のために、
「早回しで読むからね。2分で終わるよ」
とニッコリ。早口の般若心経もオツなものです。
滝に煩悩を洗い流され、心なしか尾山の顔が菩薩に見えてきた頃、般若心経が終わりました。
次は森と若いお嬢さんの番です。
「私、実は昔、秩父の山奥の川で溺れた経験があり(実話)……」
もはや言い訳して辞退する雰囲気ではないのです。恐る恐る入水するも滝様は冷たくて容赦なくて、かなりのドSです。
⇒【写真】はコチラ http://joshi-spa.jp/?attachment_id=375528
滝壺に両足を突っ込むともう動けません。上から降ってくるのは水なんてものではなく、氷柱です。氷柱が大量に私を刺し、いたぶるのです。
うすらぼんやり目に映る西澤氏は鬼のようでした。いえ、真剣に般若心経を読んでらっしゃるので、鬼のような形相に見えたのでしょう。
顔をなぶる水のせいで鼻呼吸も口呼吸もままならず、本当にここで死ぬんじゃないかと覚悟を決めたとたんに、景色が極楽浄土に思えました。と同時に般若心経が止みました。
一連の作業を2回繰り返すのが正式で、今回は参加人数が少なかったので、
「滝行が終わったら、流れがゆるやかな川に入ってみましょう」
と西澤氏が特別に提案してくださいました。
が、「君はいいよ。真っ青だから」。
森だけ、まさかのドクターストップ。
尾山を筆頭に若いお嬢さんふたりも心配してくださいました。白装束だし、写真撮ったら私だけ心霊写真になるだろうよ、とプールの授業をサボっている小学生みたいにバスタオルに身を包み、川につかって拝んでいる女子3名にエールを送っておりました。
さて。『梅松山円泉寺 龍神瀧』にはオプションがあるのです。西澤氏のご好意により、希望者には近隣の温泉やお蕎麦屋さん、お豆腐屋さんなどに案内してくださいます。
⇒【写真】はコチラ http://joshi-spa.jp/?attachment_id=373743
滝行で芯から冷えた身体を温泉であたためるのは、至福以外の何物でもありません。心身をデトックスした後に食べるお蕎麦やヤマメのおいしさも格別。
嗚呼、生きていてよかった。
・『梅松山円泉寺 龍神の滝』(東京都檜原村)
・入瀧料5000円(他、参拝お賽銭として1000円と昼食代)
・修業日は問い合わせ
・予約電話 090-3225-6286
042-978-6500
公式HP http://www.ensenji.or.jp/contents/facility/waterfall/
<女度向上指数 ★★★★☆(星4つ)>
1年を通してできる修業ではない。初心者や女性、体力に自信がない方は夏場がベター。
蚊は勿論のこと、蜂、アブ、ブヨ、などが飛び交っていることを覚悟すべし。
※オプションについては参加人数によって変化すると思うので、お問い合わせしてみるといでしょう。今回は私達が可愛かったから特にサービスがよかったのかも……。フフ。
<TEXT/森美樹>
もりおやま http://morioyama.com/
●森美樹:1970年生まれ。少女小説を7冊刊行したのち休筆。2013年、「朝凪」(改題「まばたきがスイッチ」)で第12回「R-18文学賞」読者賞受賞。同作を含む『主婦病』(新潮社)を上梓
https://twitter.com/morimikixxx
●尾山奈央:1980年生まれ。脚本家、エッセイスト。著書に『1年で20キロやせた私が見つけた月1断食ダイエット』(泰文堂)
http://oyamanao.com/