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彼氏が中折れ…20・30代のEDが増えている

「ED(勃起不全)は年配者の病気」かと思いきや、最近、20~30代の男性のEDが増えているという。これは男性にとっても女性にとっても大問題。もし彼氏が急に反応しなくなったら、それは愛が冷めたのではなくて「若年性ED」かもしれない。

徹夜仕事のあと突然



 まずは、EDと思われる若い男性の体験談を紹介しよう。

「最初は、徹夜仕事が続いていたので、疲れてるだけだと思ったんですが……」と振り返るのは、熊田博さん(仮名・27歳・会社員)だ。彼女とのセックス中、まったく無反応になった己のペニスに驚いた。

ED「一晩中舐めてもらっても、ほとんど動かないんです。頭では興奮しているけど、ずっと萎えたまま。彼女も最初は『仕方ないよ』と言ってくれていたのですが、段々と気まずくなり……。そのうちに彼女が浮気。負い目もあって怒りづらく、そのまま別れました」

 これは特異なケースではない。実は今、20代にして同じような事態に陥る人が少なくないのだ。ED治療専門の渋谷三丁目クリニックの古市昌之先生はこう話す。

「ED患者は年配者ばかりという認識は間違いで、当院の来院患者さんの半数近くが20、30代です」

 同院に通い、半年前からED治療薬を服用している小坂祐樹さん(仮名・24歳)もその一人だ。

「あまり言いたくないのですが、僕は生まれてこの方、女性と満足なセックスができていません。初体験が遅く、そのときにほとんど勃たなかったんです。『上手な人なら大丈夫かな』と思い風俗にも行きましたが、フニャチンのまま。悲しいのは、それでも射精はできるんです。どろっと出る感じで。その様子を風俗嬢に笑われ……」

 そこで、「どうしてもペニスを治したい」と焦った小坂さんは、ネットで治療薬を買い始めた。

「中国産のバイアグラ100mg(違法薬。日本での認可は50mgまで)を試してみたんです。でも、激しい頭痛でフラフラになってしまい、あまり改善しませんでした」

 今は病院で処方された治療薬で以前よりマシになっているが、「常に不安に駆られている」という。

若い人のEDはほぼストレスが原因



「そもそもEDは、ストレスが原因の『心因性』と、血管がダメージを受けている『器質性』、加えてその複合型の3種類に分けられます。若年性の場合は、圧倒的に心因性が多いんです」

 そう話すのは、新宿ウエストクリニックの室田英明先生だ。仕事のストレスや、前出の小坂さんのようにセックスそのものに対するプレッシャーから発症するという。

「EDになるメカニズムは、勃起中にそれを阻止しようとする『PDE5』という酵素が出てきて、血管の拡張を抑えてしまうというもの。心因性の場合、いざ挿入する間際になって、『前回はここで萎えてしまったからまた萎えるかも』というプレッシャーで、EDが再現してしまうのです。コンドームをつけると萎えたりするのも同じ原理。EDというのは、全然勃起しないことを指すのではなく、一番多いパターンは途中で萎えてしまう中折れです。ウチに来る若い患者さんはその自覚がなく、『それはEDです』と言うと、みんな驚かれます」

<PHOTO/Photographerlondon>
― 若年性EDの悲劇【1】 ―




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