Lifestyle

コンビニで嫌われる客は?残った恵方巻きはどうなる?店長が大暴露

 最近コンビニで買い物をしていると、申し訳ない気持ちになることがままあります。店員の顔色や声のトーンに、ほの暗さを感じる瞬間があるからです。その原因は何かと考えると、過去には考えられないほどの仕事量にあるのではないでしょうか。

コンビニ 公共料金の支払い、チケットの発券、おでん、ドーナツ、から揚げ、コーヒー……。コンビニに行けば、全ての用事が済ませてしまえるほどに、いつでもなんでも揃っている。スピーディーな便利さゆえ、欠かせない社会インフラなのは間違いありません。

恵方巻きノルマのためにバイトが自爆買い



 しかし、光あるところ影もあるもの。この快適さは、どこか一点に集中した負荷の裏返しに過ぎないのではないか。

コンビニ店長の残酷日記』(三宮貞雄 著)は、自身もオーナー店長である著者が、日本式コンビニへの問題提起をした勇気ある一冊。

コンビニ店長の残酷日記 たとえば恵方巻きひとつとっても、クレイジーな背景が浮かび上がってくる。第1章P53~59では、仕入れから会計に至るまでの不条理が記されています。

 売れ残るとわかっていても、本部からのプレッシャーに負けて大量に仕入れる。結果、ノルマに届かなかった分を従業員が買い取る「自爆」がまかり通ってしまう。

 それでも本部SV(スーパーバイザー)が強気の姿勢を崩さないのは、本社が損をすることは絶対にあり得ないから。さらに、損をしないだけでなく、本来オーナーが受け取るべき利益まで吸い上げる日本独自の会計システムまで確立されているというのですから驚きです(それは、コンビニの本場アメリカでさえ反発したほどに不平等な契約なのだそう)。

 いずれにせよ、本部にとって恵方巻きという食品は、客が買おうが、バイトが「自爆」しようが、廃棄されようが、どうでもいいのですね。加盟店にどれだけ仕入れさせたかが重要なのです。恵方巻きも、消費者も、従業員も、すべて利益を吸い上げるための駒でしかない。恵方巻きひとつから、食物や人間が平気でぞんざいに扱われ得る殺伐とした様相が浮かび上がってくるようです。

次のページ 
一見、品がいいのに「モンスター客」だった!

1
2
コンビニ店長の残酷日記

日本全国に5万店以上あり、原則24時間、365日営業で飲食料品はもちろん、各種サービスも豊富で、コンビニは今や我々にとって欠かせない存在となっている。ただ、その分、従業員への負担は増える。ひときわツライ立場にいるのが店長(オーナー)だ。当然、残業代なんていうものは出ない。食卓に廃棄弁当が並べられるのは当たり前。恵方巻きなどのキャンペーン商品でノルマ未達だと自腹購入もする。そして、トンデモ客に翻弄される姿には哀愁が漂う。そんなコンビニ店長の奮闘記。

あなたにおすすめ