――鈴木さんと、今作から参加の柳楽優弥さんは撮影現場でどんな感じでしたか?
ムロ:柳楽くんはここまで大声をずっと張り上げる芝居は初めてだったようで。撮影当時、ちょうど舞台も重なっていて、のどの負担を気にして相談を受けました。だから言いましたね。「相談する相手が間違ってる」って。何をやっても声枯れする“掃除機ボイス”と言われている僕に何を聞いているんだと。まぁ、舞台をやっているときによく使う薬を紹介しましたけど。でも結局、明日稽古があるというのに、全力で声を出し切ってましたから、役者魂を感じましたね。いいよ! 柳楽!って。
亮平は『シュアリー・サムデイ』からの付き合いですけど、前作のときと比べて、今作ではいろんな経験をして、しっかり結果を出してきたという根拠のある自信を身に着けていてすばらしかったです。それでいておごったところは全くないし。前回も伝えましたが、今回も撮影が終わったときに「主演としての素晴らしい背中を見させていただきました」という言葉を送りました。真ん中でスタッフ、共演者と関わり合い、本番でしっかり結果を出す。そこは僕も見習いたいし、いい影響を受けました。
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『HK/変態仮面 アブノーマル・クライシス』より
――前作で死んだと思われていた、ムロさんが演じた大金玉男は、首から下をなくして新しい肉体を手に入れました。もしムロさんが首から下を変えられるとしたら、誰に変えたいですか?
ムロ:えー、うーん。プロスポーツ選手かな。そのスポーツに特化した筋肉だけでできている感じの。いまのイチローさんとか。自分の脳も顔も20代に戻るなら20代の肉体がいいかもしれないけど、今ならやっぱり40代のアスリートの体がほしいですね。イチローさんとか、三浦知良さんとか。その専門分野で鍛え上げられた肉体。憧れるし、尊敬しますね。あ、僕も役者専門のボディですけどねっ。

『HK/変態仮面 アブノーマル・クライシス』より
――女性読者に向けて、女性のこんな変態な部分に惹かれる、こういう変態な女性が好き、というのがあったら教えてください。
ムロ:エロい人は好きですよ。ここで自分のエロさを口で伝えることはできませんが(笑)、それぞれ自分のエロさってあるじゃないですか。それと同じエロさの女性にあったときには、もう! シンパシーを感じちゃいますね(笑)。
――ソウルメイトじゃないですけど。
ムロ:そうそう! どういう変態というより、自分と同じエロさの人がいいな。あと段階も同じ感じね。エロさを出していくタイミングが一緒だったりすると、もうサイコーですよね。それから以前、何かで読んだんですけど、「最大のエロスは女性の恥じらいだ」と。ほんっとうにその通りだなと。女性の恥じらう姿が好きです、ワタクシは。『変態仮面』シリーズで片瀬奈々さんが演じているSM女王のような感じは、僕の場合はないかなぁ。開き直られちゃったりすると、うーん……っていう。“恥じ”の“らい”はほしいなっていう。こんな答えで大丈夫ですかね(笑)?
⇒【YouTube】「HK/変態仮面 アブノーマル・クライシス」 本予告 http://youtu.be/BwgUvj9O79A
<TEXT&PHOTO/望月ふみ>
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『HK/変態仮面 アブノーマル・クライシス』は全国公開中
配給:東映
(C) あんど慶周/集英社・2016「HK2」製作委員会
『HK/変態仮面 アブノーマル・クライシス』オフィシャルサイト http://hk-movie.jp望月ふみ
70年代生まれのライター。ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画系を軸にエンタメネタを執筆。現在はインタビューを中心に活動中。
@mochi_fumi