既婚者が夫婦間以外にセックスを求めるのは、性欲を満たすため。というのが一番スッキリしてわかりやすいのですが、色んな人に聞いたところ、現実はそうじゃない場合が多いみたいです。性欲を満たすためじゃなく、“トキメキ”が欲しいんですって。 　既婚者に限ったうえで簡単に分別すると、性欲を満たそうとしたのが浮気で、トキメキを求めたのが不倫。性欲の対象は代わりがいくらでもあるけど、トキメキの対象は唯一の存在だから、本気度が違ってきます。 　既婚者がトキメキを求めるのは、結婚によって得た夫とか妻という社会的立場だけでは、生きがいを満たしきれないからだと思います。夫や妻である前に男や女であり、一人の人間だから、人間が根源的に持っている孤独の克服という欲望を満たすには、社会制度上の立場だけでは足りなくて、孤独を感じている心に響く何かじゃないと満たせないのです。 　性欲とトキメキの話をすると、女性から「男のトキメキは性欲とイコールなんじゃないの？」と言われたりします。僕の基準では、セックスが終わった後も朝まで一緒にいたいと思えたら本気のトキメキで、セックス終わったら解散したいっていう気分になったらただの性欲です。 　独身者は別れるのが社会的には自由だから、性欲でもトキメキでも動かされやすいですが、既婚者が本気で動くのはトキメキの時です。つまりは、結婚とセックスを両立させて維持し続けるには、夫婦間にトキメキがずっとなければならないってことです。でも、そんなことってありますか？ ＜TEXT／森林原人＞ ⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】 【性活相談者を募集！】 森林原人さんに悩みを相談したい方は、こちらのお問い合わせフォームまで、お名前はハンドルネームまたは匿名希望、題名の冒頭に【性活相談】を入れ、お送りください。 ※相談内容の一部を変えて取り上げさせていただく場合がございます。