巻き込まれ体質!? 地下鉄サリン事件、レーシックの集団感染事件にも…
1995年3月19日、深夜バスで富山から家出同然で上京した当時19歳の堀さんは、東京を散策して疲れ果て、地下鉄丸ノ内線の駅のホームのベンチで寝入ってしまったそう。その翌20日の朝8時頃、誰かに起こされたと思ったら……
「警察の人に『大丈夫?』って起こされて。その朝起きたサリン事件の被害者か加害者と思われたみたいで、事情聴取のために警察に連れていかれました……」
幸い、すぐに疑いは晴れたようです。そして次に巻き込まれたのが、2008~2009年に起こった銀座眼科の集団感染事件。一時は左目が失明寸前の状態にまで陥ったそう(
過去に日刊SPA!でも取材)。
「診てもらった病院の医者が同様の症状の人を診たことがあり、感染症に効く目薬を早い段階で処方されたことで運よく視力が回復しました」
被害者は68人にものぼり、2012年に被害者たちが損害賠償を求め、銀座眼科に対し集団訴訟を行ったのですが、堀さんはその原告代表も務めていました。

原告代表として記者会見にも出席した堀さん
巻き込まれ体質なんですね、という筆者の言葉に対し、「そんなこともないんですけどね。そろそろ漫画家として注目されたいです……」と堀さん。
『耳かき仕事人サミュエル』(青林工藝舎)など味わい深い漫画やイラストで人気の堀さんですが、その謙虚でのほほんとした姿勢に巻き込まれ体質の片鱗を見たような気がしました。もう巻き込まれないでくださいね……。
【堀 道広さん プロフィール】
1975年 富山生まれ。石川県立輪島漆芸技術研修所卒。1998年『月刊漫画ガロ』でデビュー。現在、漫画誌『アックス』(青林工藝舎)や雑誌『 POPEYE』(マガジンハウス)などで連載する傍ら、金継ぎの仕事も行っている。
HP:
http://michihiro.holy.jp/
<TEXT/女子SPA!編集部>
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