出産を境に、夫も調子のいい日が続いていました。とはいえ、まだ療養中の身。四六時中乳児と一緒にいるのはしんどかったようです。
「夫のプチ家出の後にふたりで話し合い、
週に1回は子どもを連れて実家に泊まることにしました。彼には、ひとりになれる時間が必要でしたから。本来なら、産後のケアが必要なのは私のハズなんですけどね(笑)」
作戦がうまくいき、夫は少しずつ落ち着いていったそう。子どものことも、前以上にかわいがってくれるようになったといいます。
「家事や育児は結婚後に教えられるけど、本来持っている性質は簡単には変えられないですよね。私はもともと、ひょろりとした文系男子が好きなんです。でも、
結婚するなら身体的にも精神的にもマッチョな男性がいいのかも…と思うようになりました」
現在は夫も復職し、穏やかな生活を取り戻しつつあるというKさん。「私が産後うつにならなかったのは、夫がダウンしてくれたおかげ」と割り切れるようになりました。近ごろは
「要望を何十倍にも薄めて伝える」という技を習得して、家事や育児をやらせているそうです。
―シリーズ結婚の誤算【7】―