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なぜ猫に癒される?セラピー猫・ヒメちゃんの活躍

 猫ブームと言われる昨今ですが、その裏で地道に広がってきている「セラピーキャット」をご存知でしょうか。

 ノンフィクション作家の眞並恭介さんが、日本ではまだ珍しいセラピーキャットを取材して上梓した本が『すべての猫はセラピスト 猫はなぜ人を癒やせるのか』です。

猫

写真はイメージです

セラピーキャット「ヒメ」



 東日本大震災から約2年が経過した2013年、福島県の特別養護老人ホームで動物に触れ合うアニマルセラピーが行われました。被災による辛さは想像を絶するものですが、同書によると、猫を抱いて撫でるだけで、沈んだ表情だったお年寄りたちから笑みがこぼれたといいます。この施設では、アニマルセラピーによって、入居者の身体を動かす意欲や生活リズムが生まれるなど、著しい効果が得られたそうです。

 本書の表紙にもなったヒメという白猫は、セラピーキャットの先駆猫。同書には写真もたくさん載っていて、ヒメはただ無垢な目を向けて人々に寄り添い、やわらかい肢体をあずけています。そんなヒメを抱く人々からは、切ないような幸福感があふれているのです。

すべての猫はセラピスト

表紙の白猫が「ヒメ」。※画像をクリックするとAmazonのページへジャンプします。

 私も猫を飼って2年になりますが、飼う前は愛猫の写真をSNSにアップする人々を冷笑していました。ところが、やむを得ない理由でしぶしぶ猫を飼い始めた自分が、日々猫に癒されるという意外な結果に。自らの心変わりを例にとっても、空前の猫ブームは荒涼とした世相の裏返しとも言えるのではないでしょうか。

 本書は原発事故のあと行われた、認知症、障がい者、精神疾患などの方々への、猫によるセラピーについて綴られています。

「猫はなぜ人を癒せるのか」を追究する中、眞並さんは過去のある研究データを紹介しています。

「重篤な心疾患で入院後、自宅に戻った患者の1年後の生存を調べた報告。動物を飼っていなかった人は、飼っていた人よりも、死亡率が4倍高かった」(1980年、メリーランド大学、ERIKA FRIEDMANN, PhD)

 動物を飼えば長生きするという見方は単純すぎるでしょうが、動物を飼っていることで生まれる責任感が生命力につながる場合もあるでしょう。

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猫は天性のセラピスト

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