服をたくさん買う人は流行遅れになる理由
なぜ多くの人はたくさん服を買ってもおしゃれに見えないのか?
ファッションブロガーで、独自に開発したメソッドによるファッションレッスンも行っている小林直子さんは「おしゃれの勉強をしていないからです」と即答します。
そこで、インテリアショップの販売職であるカオリさん(25歳)が小林直子さんに弟子入りし、「おしゃれ」を学んできました。
第1回は「3色ルール」、第2回は「リレーション」、そして今回の第3回は「流行とオリジナリティ」です。
カオリ:色についてはわかりました。全体のコーディネートを3色以内にすること、そのうちのどれか1色を選んで、例えば靴とバッグは同じ色にしたりしてリレーションをつくるんですね。
じゃあ、流行はどうですか? 今、これが流行ってるとか……。みんな、一番に気にすることですけど。
小林:新しいものを買えば必ずそのときの流行は反映されますから、そんなに考えなくても大丈夫です。
カオリ:考えなくてもいいんですか? じゃあ、今これ流行ってるから、これを買わなきゃいけないとかないんですか?
小林:すごく流行っていて、みんなが着るものって、すぐ飽きられるんです。
例えばボーダーTシャツが流行ってるとしますよね。それを街中の人が着ているのを見ると、人はそれに見飽きてしまって、もうおしゃれには見えない。例えば、ものすごく流行ったものって、おばあちゃんや幼稚園児まで着るでしょう?
カオリちゃんがボーダーTシャツを買って、それとまったく同じボーダーシャツを着ているおばあちゃんと街で出会ったら、おしゃれだな、うれしいなって思う?
カオリ:家に帰って早く着替えたくなります。
小林:流行ってそういうものなんです。あんまり流行りすぎると、すぐにおしゃれに見えなくなるもの。それは人間の心理なので、仕方ありません。
カオリ:たくさんの人が同じものを着ると、もうおしゃれには見えないんですね。じゃあどうすればいいんでしょうか?
小林:私がお勧めしているのは、ワードローブ全体の量を余り増やさないで、傷むまで着て、それで買い替えていく方法です。そうすると、ワードローブも適度に新陳代謝できて、結果的にそのときの流行のシルエットを取り入れることになるから、流行遅れってことにはなりません。
それとは逆に、たくさん持っていると、傷まないからなかなか捨てられず、ずっと持っているし、着続けることになって、だんだん流行からは遠のいていきます。たくさん持っていると、高校生のころに買った服を30歳すぎても着るみたいな、そんなことになってしまいます。
そうすると、もうおしゃれとか関係ないですね。
カオリ:じゃあ、着られなくなったら新しいものに取り換えていけば、それだけで流行は取り入れられるということですね。そのほかに何か気をつけることはありますか?
小林:流行はそれで十分ですけれども、あとやってほしいのは自分のオリジナリティを表現しましょう。
「流行」は気にしなくても大丈夫

服をたくさん持ってる人は流行遅れになる
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