Beauty

服をたくさん買う人は流行遅れになる理由

「誰かと同じ格好」をしたらもうアウト

カオリ:オリジナリティって、個性とか、自分らしさとか、そんな感じでしょうか? 小林:そうです。自分のこだわりとか、好きなシルエットとかあると思うから、そういうものを何かいつも付け足したほうがおしゃれに見えます。
花柄

画像:WEAR

カオリ:ということは、誰かの真似じゃだめっていうことですか? 小林:参考にするのは構わないけれども、そのままっていうのはやっぱり変だし、おしゃれには見えません。  だって考えてみて。カオリちゃんがすごくおしゃれになって、自分のスタイルをインスタグラムで紹介したら、それをカオリちゃんの友達が真似し始めて、そんな子たちがたくさん増えたらどう? それでもカオリちゃんはその子たちと同じ格好をし続ける? カオリ:しないと思います。 小林:そうでしょう? 誰かと同じというのはそれだけで安心かもしれないけれども、それ以上のものではないし、少なくともファッションをちゃんと勉強した人たちは、そんなのおしゃれなんて認めない。  少なくとも文化服装学院とかファッションの学校には、誰かと同じスタイルをする人なんていませんでした。みんな、そんなのはおしゃれじゃないってわかっているからやらないの。 カオリ:確かに。ファッション学校とか美大出身の子がみんな同じ格好とか、考えられないですね。わかりました。じゃあ、オリジナリティって具体的にどういうことですか?

オリジナリティを出すにはどうすればいい?

小林:例えばカオリちゃんにもこういうスタイルが好きっていうのがあると思うのね。何かないですか? カオリ:あります。私、マリンルックが好きなんです。
マリンキャップ

マリンキャップ 画像:WEAR

小林:だったら、いつもそのマリンルックを意識したスタイルをすればいいわけ。マリンに関するスタイルは、例えばトリコロールもそうだし、セーラーカラーもそうだし、ダッフルコートとか、いろいろありますね。  ヨットに関するものでもいいし、海に関するものでもいいし、なんでもいいので、そんなものをコーディネートに付け足していくといいです。
トリコロール

画像:WEAR

カオリ:じゃあ、例えば貝のモチーフのペンダントとか、星みたいなヒトデのヘアアクセサリーとか、そんなのでいいですか? 小林:そのとおり。海に関するモチーフやシンボルを集めてもいいし、ヨットをイメージするロープみたいな持ち手のバッグとか、そういうのでもいいですよね。
アンティークシルバーアンカー

アンティークシルバーアンカー

カオリ:これからは海をイメージするものを集めていきたいと思います。そのうえで、コーディネートは3色以内にして、どこかにリレーションをつくればいいんですね。 小林:そこまでやれば十分におしゃれに見えます。まずはそこまでできるように頑張ってみてね。 カオリ:はい、わかりました。頑張ります。どうもありがとうございました! <TEXT/小林直子> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】 小林直子【小林直子】 ファッション・ブロガー。津田塾大学学芸学部国際関係学科卒、文化服装学院卒。東京コレクション参加ブランドのパターンナー、大手アパレル会社の企画室を経て独立。現在、湘南エリアを中心に独自に開発したメソッドによるファッション・レッスン、各種ワークショップを開催するなど活動中。5月14日に新刊『わたし史上最高のおしゃれになる!』を発売。ブログ『誰も教えてくれなかったおしゃれのルール
小林直子
ファッション・ブロガー。大手ブランドのパターンナー、大手アパレルの企画室を経て独立。現在、ファッション・レッスンなどの開催や、ブログ『誰も教えてくれなかったおしゃれのルール』などで活躍中。著書『わたし史上最高のおしゃれになる!』など。
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