――主演の木村さんについてもお聞かせください。共演してみて現場での居方や取り組み方でどんなことを感じましたか?
福士:剣を交えることが多かったので、剣から伝わってくるものが大きかったです。自分が持っている以上の能力を引き出してくださって、本気にさせてくれる。
木村さんが本気で来てくださるので、自分も本気で返すことができる。
特に何も考えずに、頭じゃないところで出来たのが最後の戦いでした。それまでは形というのもやはり意識しながらやっていましたが、最後の万次と戦うところは、形より気持ちで刀を振れた。その体験をしたことによって、今後も自分でそこまで持って行けるようになりたいと思いました。

『無限の住人』より
――戸田さんは木村さんとはドラマ「エンジン」(2005年、フジテレビ系)以来の共演でしたね。
戸田:当時はそれこそ、お兄さんのようにいろんな話を聞いたり、話したりしてくれて。弾き語りもしてくれたりして、楽しませてもらっていました。今回は、木村さんと作品の話もできるようになって、“あ、私って大人になったんだな”と実感出来て嬉しかったです。
現場では、みなさんも言ってますけど、周りへの気配りがすごいし、その
目の配り方が、普通とはちょっと桁が違うんです。それこそカメラワークもすべて把握してらっしゃるし。スタッフ、キャスト、みなさんへの士気の高め方も、すごく分かりやすく「やるぞ~!」みたいな感じではなくて、木村さん自身から放たれるエネルギーで、自然とみんなの士気が上がっていく。それはすごく実感しました。
――最後にメッセージをお願いします。
福士:アクションも見応えありますし、劇場で体感するのがベストな作品だと思います。
戸田:男性陣がみんなかっこいいですよ!
<TEXT&PHOTO/望月ふみ>
⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
『無限の住人』は4月29日(土)より全国ロードショー
配給:ワーナー・ブラザース映画
(C) 沙村広明/講談社 (C) 2017映画「無限の住人」製作委員会
望月ふみ
70年代生まれのライター。ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画系を軸にエンタメネタを執筆。現在はインタビューを中心に活動中。
@mochi_fumi