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カンヌで喝采を浴びた『光』。河瀬直美監督が「順取り」にこだわる理由

監督の根は体育会系女子

――映像の世界に入られたきっかけを教えてください。 河瀬:映像方面に行きたいと思ったのは高校生のころでしょうか。テレビっ子で、そういうのを作る人になれたらいいなと思って、専門学校に入りました。 ――高校生というと、進路を考えてから割とすぐにその世界へ飛び込んだ感じですか? 河瀬:10月までバスケをやっていたので(主将として国体に出場も)、進路を考えたのはそのあとだったんです。それまでバスケにかけていたから、バスケをやめて、新しい世界に行くのならバスケ以上にやりたいという思いでした。 ――監督の根はスポ根タイプなのでしょうか。 河瀬:そうです。体育会系ですよ。 ――最後に、女子SPA!読者に向けてメッセージをいただけますか。 河瀬:生きていくうえで一度はちゃんと自分を見つめる作業は必要だと思います。人と比べるのではなく。結婚とか出産とか、いろいろと言われる世代だと思いますが、そこも含めて、自分のライフスタイルを考えていってほしいです。この国はまだまだ女性に厳しいところもあります。でもめげないで。しなやかに強く。『光』の美佐子もそうですけれど、最後は納得して笑えたほうがいいですから。
『光』より_6

『光』より

<ヘアメイク/桑本勝彦、TEXT&PHOTO/望月ふみ> 『光』は5月27日より全国公開中 配給:キノフィルムズ/木下グループ (C) 2017 “RADIANCE” FILM PARTNERS / KINOSHITA、COMME DES CINEMAS、KUMIE
望月ふみ
70年代生まれのライター。ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画系を軸にエンタメネタを執筆。現在はインタビューを中心に活動中。@mochi_fumi
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