その他、昔は季節限定だったのに今はOKになったものを挙げます。 　1つはファーです。フェイクファーもリアルファーも冬のみと思われていたのが、特に靴に使われるファーは夏でもOKとなりました。 　サンダルにファーが使われているものも最近になって徐々に出始めています。これはひとえにグッチがサンダルにファーを使ったからです。それ以来、サンダルにファーってかっこいい、ということになり、最近では当たり前になりました。 　また日本では流行ることはないでしょうけれども、真冬のジャケットのインナーにブラレットというブラジャー型のトップスや、ミドリフ丈といってお腹が見える丈のトップスなど、寒くて冬に着るのはためらわれたものも、有名なデザイナーが発表して多くの人が認めたので、アリということになりました。 　このように、以前は季節感にそぐわないとされた素材や形も、どんどん使用期間が広がっているのがここ最近、ずっと続く流れです。この先も、季節感を無視したものがどんどん出てくるだろうと思われます。 　とはいっても、季節感は依然としておしゃれに見えるかどうかの重要なポイントです。季節に合わないものを使うときは注意して、例えばカゴバッグは冬でも持ってもいいものなのか、買ったお店の人に聞いたりネットで調べたりしてからにするといいでしょう。 　そうしないと、特にファッションに疎い人たちからは、変な人と思われる可能性が高いです。わからないときはやめておいたほうが無難です。ほどほどにね、ということです。 ＜TEXT／小林直子＞ ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】 【小林直子】 ファッション・ブロガー。大手ブランドのパターンナー、大手アパレルの企画室を経て独立。現在、ファッション・レッスンなどの開催や、ブログ『誰も教えてくれなかったおしゃれのルール』などで活躍中。新刊『わたし史上最高のおしゃれになる！』は発売即重版に