
――公開に合わせてひと言、お願いします。
田中:連れ子を抱えて再婚した夫婦の非常にリアルな生活、心情を描いている作品です。キレイなだけじゃない人間同士のリアルな部分を見ることによって、自分自身の家族像を考えられる作品じゃないかなと思います。

『幼な子われらに生まれ』より
――田中さんが思われるステキな夫婦、家族像は?
田中:やっぱりよく笑っていたいですね。些細なところで揚げ足をとるのではなく、お互いのフォローをしたり、お互いを高めていけるような夫婦が理想です。
――この先、どんな女性になっていきたいですか?
田中:最近、ジルサンダーの洋服を買ったんです。薄くて黒い、ちょっと着物風のもので、ベルトをして着るんです。それを買ったときに、「おばあちゃんになってもジルサンダーを着られる人になりたいな」って思って。たぶん私の髪だと白髪になると思うので、それをパッと結んで、ジルサンダーを着て。そういうときにクセのある役とかをやっていたいなと想像が膨らみました。
おばあちゃんとして、ただニコニコ座っていてくださいと言われるより、この人だったらおもしろいことをやってくれると期待されるようになっていたい。ガーデニングや家庭菜園といったプライベートでの趣味もそうですし、演じるという好きなことをやっていたいです。

<TEXT&PHOTO/望月ふみ>
『幼な子われらに生まれ』は8月26日より全国公開中
配給:ファントム・フィルム
(C) 2016「幼な子われらに生まれ」製作委員会
望月ふみ
70年代生まれのライター。ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画系を軸にエンタメネタを執筆。現在はインタビューを中心に活動中。
@mochi_fumi