新年の願いを“タロット図柄”の小物に託してみて/ディオールに学ぶ
冒頭で紹介した、2018年のクルーズコレクションのバッグで選ばれている「死神」「審判」「剣の5」の図柄は、そう考えると難解です。なぜこれを選んだのか、正確なところはわかりません。
「死神」はその名のとおり、死神が描かれていますし、「審判」のカードは死者の復活を意味します。そして星のように剣が並べられた「剣の5」は、通常、戦いの後の悲しみをあらわします。
さて私たちがタロットモチーフを取り入れるとしたらどうしたらいいでしょうか。
もちろん、ディオールの初の女性のクリエイティブ・ディレクターに就任したマリアを真似すればよいでしょう。つまり、自分の思いとぴったりくる図柄のタロットモチーフが描かれたものを持てばいいのです。
ディオールでなくとも、タロットの図柄を取り入れた小物などは売られていますから、そんな小物の図柄を選ぶとき、自分の思いをタロットモチーフに託しましょう。
つまり、恋人が欲しいなら「恋人」の図柄を、成功したいのなら「太陽」の図柄を、今まで築き上げたものをすべて壊して一から出直したいのなら「塔」の図柄を、そして運命を幸運の方向へ回したいのなら「運命の輪」のモチーフを選びましょう。
もしかしてタロットモチーフの図柄のアイテムを持つことで、あなたの願いは実現するかもしれません。ムッシュー・ディオールだってタロットを使っていたのですから、私たちだって、その力を信じてもいいのではないでしょうか。
<TEXT/小林直子>
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【小林直子】
ファッション・ブロガー。大手ブランドのパターンナー、大手アパレルの企画室を経て独立。現在、ファッション・レッスンなどの開催や、ブログ『誰も教えてくれなかったおしゃれのルール』などで活躍中。新刊『わたし史上最高のおしゃれになる!』は発売即重版に
「死神」にしろ、「審判」にしろ、一度死んだということ、そして「剣の5」は負けた戦いの後に感じる悲しみです。
これらは一見すると、ネガティブな要素しかないように思えますが、「死神」は変容をあらわしますし、「審判」で復活する死者は、天使が吹くラッパに呼ばれてよみがえります。
そして「剣の5」ですが、剣は言葉を意味しますから、けんかや法廷で負けたのかもしれません。しかしこの「剣の5」は、負けから学び、そのことにとらわれず、次へいこうと促します。
深読みすればきりがありませんが、これらの図柄がわざわざ選択されたということは、何かしら意味とメッセージがあると考えていいでしょう。
自分の思いに合う図柄の小物を探そう
小林直子
ファッション・ブロガー。大手ブランドのパターンナー、大手アパレルの企画室を経て独立。現在、ファッション・レッスンなどの開催や、ブログ『誰も教えてくれなかったおしゃれのルール』などで活躍中。著書『わたし史上最高のおしゃれになる!』など。
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