では、ラグジュアリースポーツウエアを私たちが取り入れるにはどうしたらいいでしょうか。これは簡単です。私たちは日常的に、何もシルクのジャージを着る必要はないので、普通にスポーツウエアを街着にすればいいのです。また、もうすでにデザイナーとのコラボレーションによるデザイン性の高いスポーツウエアが売られています。 　そんなコラボレーションによるスポーツウエアの中でも注目されているのが、リアーナ（米国のシンガーソングライター、モデル）がクリエイティブディレクターを務める「フェンティ　プーマ　バイ　リアーナ」のコレクションです。 　これはヴァレンティノほどゴージャスな素材を使っているわけではありませんが、十分にゴージャスでデザイン性も高いものです。ただし値段は多少高めです。 　リアーナのフェンティなんか高くて買えないという場合は、普通にアディダス、プーマ、ナイキのスポーツウエアを着ればいいでしょう。スポーツウエアを街着にする場合、中途半端なブランドのを着るよりも、本気のブランドの、スポーツを本気でやれるスポーツウエアを着たほうが格好いいです。 　例えばヴィクトリア・ベッカムなど、アディダスの脇に3本線の入ったトラックパンツにジャケット姿、時にはそれにハイヒールで登場しています。

How to wear your @adidas stripes like @KimKardashian, @emrata, @rihanna & @victoriabeckham: https://t.co/N5K3nlxkH2 pic.twitter.com/zlI4aACRwk

— British Vogue (@BritishVogue) 2017年8月18日

　海外のセレブだけがアディダスのトラックパンツを街着にしているかといったら、そんなことはありません。私の住む湘南エリアでは、特に男子のアディダス率は高いです。しかもみんな格好いい。 　湘南でアディダスと言えば、Suchmos（サチモス）のYONCEさんですが、湘南にはYONCEさん並みに格好いい男子たちがアディダスの3本線トラックパンツで街を歩いているのをよく見かけます。

SPACE SHOWER MUSICさん(@spaceshowermusic)がシェアした投稿 – 6月 23, 2016 at 5:02午後 PDT

　格好よく、おしゃれに見えるコツは、とにかく本物を買うこと。本物のスポーツウエアはもうそれ自体、デザインが完成されていますから、トラックトップにスカートを合わせても、トラックパンツにヒールの靴を合わせても、それを受け止めるだけの度量があります。 　機能的にもデザイン的にも優れたスポーツウエアを、どんどん街着に取り入れましょう。 ＜TEXT／小林直子＞ ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】 【小林直子】 ファッション・ブロガー。大手ブランドのパターンナー、大手アパレルの企画室を経て独立。現在、ファッション・レッスンなどの開催や、ブログ『誰も教えてくれなかったおしゃれのルール』などで活躍中。新刊『わたし史上最高のおしゃれになる！』は発売即重版に