「木は水があるとよく育ち、火は木があるとよく燃えます。火は燃えて、土に帰り、金は土の中から採れることから良い関係にあります。このようにお互いを助け合う関係で、理想的な親と子どもの関係のようなもので、大変良い影響を与え合う五行の関係は『相生』と言われます」 ・「木」と「火」　木は火を生じます。火を作るには木と木とを摩擦して火を起こします。 ・「火」と「土」　火は土を生じます。火は燃えて灰となり、灰はいずれ化して土となります。 ・「土」と「金」　土は金を生じます。金属は鉱石よりつくられますが。その鉱石の多くは土中より採掘されます。 ・「金」と「水」　金は水を生じます。鉱石が発掘されるところには必ず湧き水があって、清流があるものです。また、厳寒期になると、大気中の水蒸気が金属の表面に水滴となっているのが見られます。 ・「水」と「木」　水は木を生じます。植物の成長には水分は欠くことのでない必要なもので、水を断てば枯れてしまいます。 「木」と「木」、「水」と「水」のように同じ五行に属す関係は、お互い親しみ助け合う、良い関係とします。理想的な兄弟や姉妹との関係のようです。 　もちろん、自分と相性が悪い人と仕事をしたりする機会もあると思います。そういったときもできる限り、「九星」「五行」の関係を思い出してください。 　そして、吉方位やラッキーカラーなどをうまく取り入れながら人間関係を築いていけば、だんだんと良い方向に進んでいくというのが、この風水の考え方です。 　素敵な恋人との出会い、楽しいデートをしたいといった願いには、第1回で紹介した吉方向を利用してみましょう。 　パートナーがいる人は、吉方向でデートをすると新鮮な気分で時間を過ごすことができて、絆が深まるでしょう。また、第2回で解説したラッキーカラーを使うことでも、運気がアップしていくのです。 　2018年が素晴らしい年になるよう、このような考え方を取り入れて生活してみるのも良いのでは、と思います。 【藤洸瑛（ふじこうえい）先生】 　テレビや映画で活躍している俳優さんやタレントをはじめ、多くの一般企業のトップや住宅関連企業にと引っ張りだこの風水師。各企業の風水セミナーや各地のNHK文化センターでも講師を務め、教室はいつも即満員に。 ＜TEXT／草薙厚子＞