Kさんとの時間はひたすら苦痛でしたが、小一時間ほど耐えて、やっと解散モードに。 　お茶をしたカフェは駅の近くでしたが、帰りがけにKさんから「タクシー1メーターくらいでJRの駅があるから、一緒に乗っていかない？ そっちのほうが便利でしょ」と言われたので、タクシーに同乗することにしました。 　しかし、Kさんはタクシー運転手に駅名ではなく町名を告げていたので、この時点でちょっとおかしいな、と思いました。 　数分でタクシーは目的地に到着しましたが、なんとラブホ街のど真ん中！ 　Kさんは私の腕を取ると、目の前にあるラブホを指さし「ちょっと、寄って行こうか？」と、一言。 　私は全身の血がサーッと引くのを感じ、即座に腕を振り払うと、「絶対ムリです！」と言い放ち、ダッシュでその場から逃げました。 　そして、運良く通りかかったタクシーに乗り込み「近くの駅までお願いします！」と伝えました。駅に着いてからもKさんが追いかけてこないか不安で、辺りをキョロキョロと見渡しましたが、無事に振りきれたようです。この後、即ブロックしたので二度と連絡を取ることはありませんでしたが、今でも思い出すとヒヤリとする出来事です。 　最近の婚活サイトはプロフィール写真を載せられるようになっていますが、仕事上の理由なのか、プロフィール写真を載せていない男性は案外多いです。 　でも、マッチングしたら、実際に会う前に顔写真を交換しておくことをおすすめします。相手の顔を知らないままメッセージ交換をするうちに、どんどん相手が美化されてしまうため、実際に会った時のダメージが大きくなります。 　また、写真は相手が誠実かどうかを見極める判断材料のひとつとなります。顔がよく見えなかったり、ぼやけた感じだったり、明らかに加工だとわかる写真の場合は注意が必要です。 　しかし、きちんと写真交換をしても、実際会うと期待外れだったケースもあり得ます。 　万一、初対面でホテルに誘ってくる人がいたら、決して相手に流されることなく、全力で逃げるようにしましょう！ ―アラフォー婚活の現実 Vol.16― ＜TEXT／Rikako＞