「40代に突入すると、男性は自分を顧みずに、20代の若い女性を求めがちです。でも20代の女性で、40代の男性と結婚したいと願うのは稀（まれ）であるという現実を知らない人が多いです。その現実を理解して、身の丈に合う人を探そうとすると、見つかりやすいですね。 　例を挙げると、ある大手メーカーの子会社勤務の46歳の男性は、子供が欲しいという理由で、39歳で入会してから数年間10歳以上年下の女性を探していましたが、まったく縁がなかった。 　そこで『子供のいない人生の可能性を考えてみたらどうですか』とアドバイスしたところ、子供のいない人生も視野に入れ、趣味が同じという38歳の女性と結婚しました」 　男性は40代以上になると、子供が欲しいという理由で若い女性を求めますが、一方女性側からすると、出産時に夫が40歳なら、子供が成人する20年後には定年ですから、「割が合わない」と引いてしまうそうです。この男女の見解の違いを理解できない男性は、どんどん婚期を逃してしまいがちだとか。 「男女とも完ぺきな人間はいませんから、理想通りの人を見つけるのは至難の業です。それより自分も欠点があるから、多少条件に合わないこともスルーできたり、許せたりすると、成婚に近づいていきますね」 　とはいえ、相手に対する条件はなかなか崩せないもの。そんなことをぼやくと、「それはまだ余裕があるということね」と笑いながら「追い込まれると、人は本当に変わります」と三島さん。 　追い込まれた挙句に自分を変え、そして相手を見つけることができた高学歴＆大企業男性など結婚相談所には、印象深いエピソードの宝庫なのです。 ―「婚活してる男性」ってどんな人？ vol.1― ＜TEXT／夏目かをる　イラスト／ただりえこ＞