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「もう消えたい…」産後うつで精神科に入院したママの、壮絶な3年間

妹の子どもが生まれた。ただただ愛おしい

 今年3月15日、朝の6時37分。妹の股から愛おしい、可愛らしい女の子が誕生した。今これを書いているのはそれから三日が経過した時点なのだが、あの瞬間より、ずっと胸がいっぱいになってしまって、こうして吐き出さずにはいられない。「仕事」という便宜を計らわないと妹への気持ちを伝えられない自分に少し落ち込むけれど。 赤ちゃんの手 産まれたばかりの妹の子供は、それはもう恐ろしいくらい可愛い。妹がわたしの娘に向けていた気持ちの正体をやっと知った気がした。この愛おしい存在がどんなものであっても、自分の中に芽生えた愛おしい気持ちに翳りは出ないであろう。なんであってもいいのだ。  かわいい姪(めい)よ、これから色んなことがあるだろう。あなたのお母さんは、本当に優しい人だから、無理をしてしまうこともあるかもしれない。でもあなたはあなたのまま、わがままを言って笑って寝て食べていれば良い。  今年も良い春になるであろう。  愛おしさだけが真実で、他のものはいらないと思う。幸せは他人がおしはかるものではなく、自分が決めれば良いのだ。娘と姪が並んだ写真はあっという間にわたしの電話のロック画面を占拠した。  今年も良い春になるのであろう。
懺悔日記

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<TEXT、ILLUSTRATION/藤田あみい>
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