――飲んでみたい気もしますが……副作用が怖いです。
「2.5mgと5mgと10mgがあるんですが、10mgなんかを飲むとものすごく生えるんです。ですがその分、心臓に負担もかかる。心臓に負担がかかって不整脈などが出たとして、
二度と飲めなくなったときにすごく抜けてしまう。
私の病院ではミノキシジルは最終手段ですが、基本的に2.5mgしか処方しません。できるだけ少量で頑張ることが大事です。副作用が出たら終わりなので」
――値段はいくらくらいですか。
「私の病院では、
漢方と葉酸、亜鉛やパントテン酸Caなど、毛髪の各種ビタミンをミノキシジルに組み合わせて、一か月分で1万5000円です。最近はガゴメ昆布フコイダンに育毛効果が認められ、取り入れています。
ミノキシジルだけで2万円くらいで処方している病院もありますが、ミノキシジルだけだとたくさん飲まないといけない。長く飲むためには、体にいいものを合わせて飲むほうがいいと思います」
――ミノキシジル以外に効果のある治療法はないのでしょうか。

「ハーグ療法とか、毛根を復活させるような成長因子というのがいろいろあります。成長因子は副作用がないと言われているんですが、その中で一番新しいのが
ヘアフィラー。機能性ペプチドという成分を注射するので、内服薬と比べると安全です。
効果ということでは、ミノキシジルを内服するよりは劣りますが。ミノキシジルとフェアフィラーを両方やるとすごく効きます。フェアフィラーで毛を再生させる工場を建て直しておいて、ミノキシジルで血流をよくするというイメージです。
体に害がなく、確実に増毛できるのは植毛のみです。自毛植毛は安全ですが、毛髪数に限りがあり、高額。
人工毛はいままで粗悪で生着率が悪く禁忌でしたが、2年ほど前からヨーロッパで安全で生着率の高いバイオファイバーが開発され、当院ではアジアで2番目に導入しています。内服薬は怖い、ヘアフィラーはあまり効果のない方には朗報だと思います」
――ありがとうございました。

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「ものすごく生える」という魅惑のミノキシジル。しかし副作用を考えると、安易に服用するのは考えもの。まずは生活習慣を見直すことから、薄毛対策を始めるほうがよいかもしれませんね。
<TEXT/尾崎ムギ子>
【PROFILE】荒浪暁彦(あらなみ・あきひこ)
あらなみクリニック総院長/慶應義塾大学漢方医学センター非常勤講師。浜松医科大学を卒業後、同大皮膚科入局。静岡市立清水病院、富士宮市立病院などを経て、現在、静岡県島田市および千葉県船橋市の皮膚科漢方クリニック『あらなみクリニック』総院長。漢方の大家として知られる、二宮文乃医師(現アオキクリニック院長)に師事し、ステロイドに頼らないアトピーの治療法を確立。その後も漢方皮膚科、美容皮膚科でキャリアを重ねる。『患者が決めた!いい病院』(近畿/東海版オリコン・メディカル発行)において、東海4県皮膚科医総合評価2位(医療水準のみでは1位)に選ばれるなど、行列ができる皮膚科医として高い評価を受けている。