Lifestyle

女性の方がアルコール依存症に陥りやすい。あなたのリスク度は?

 改めてアルコール依存症に対して注目が集まっている昨今。意外と知られていないのが、女性の方がアルコール依存症になりやすい、という事実です。

女性の方がアルコール依存症になりやすい その実態について、アルコール依存症を中心にさまざまな依存症問題に携わる、精神保健福祉士・社会福祉士の斉藤章佳さんに話を聞きました。

女性は男性のおよそ半分の酒量と期間で依存症に


 そもそも、なぜ女性の方がアルコール依存症になりやすいのでしょうか。

「女性は体格的に男性より小さい。脂肪の量が多く、水分の量が少ないので、同量のお酒を飲んでいてもアルコールの血中濃度が高くなってしまいます。

一般的には、毎日3合程度飲酒するようになってから、男性が7~8年、女性が3~4年でアルコール依存症になるといわれています。期間も量も、女性は男性の約半分です」(斉藤さん、以下同じ)

 そして、女性は高齢なほどアルコール依存症のリスクが高まる傾向があるそう。

「女性ホルモンの影響もあって、女性は肝臓の機能が男性よりも低く、体内にアルコールが残ってしまう時間が長いといわれています。

20代、30代と女性ホルモンがしっかり分泌している時期はそれほど深刻化しませんが、閉経が近くなり、徐々に女性ホルモンの量が減り始めると、アコールが分解されにくくなり、依存症のリスクはさらに高まります」

女性の方がアルコール依存症が複雑化しやすい


 また近年、男性に比べ、女性のアルコール依存症者の増加が顕著になっています。

 平成28年度の「国民健康・栄養量調査」(厚生労働省)によると、生活習慣病のリスクを高める量を飲酒している人の割合は、男性で 14.6%、女性で 9.1%と依然として男性が多いですが、平成22年からの推移を見ると、男性では有意な増減は見られない一方、女性では有意に増加しています。年代別には、男性では50代、女性では40代が最も高い割合を示しています。

生生活習慣病のリスクを高める量を飲酒している者の割合の年次推移(厚生労働省)

生活習慣病のリスクを高める量を飲酒している者の割合の年次推移(厚生労働省)

「現在は昔に比べ女性の社会進出が進み、接待などでお酒を飲む機会も増えてきていることから、女性のアルコール依存症は増加しています。

一方で、以前のような専業主婦層のキッチンドランカータイプは少なくなっています。ただ、女性のアルコール依存症は男性以上に周囲の偏見が強く、受診や治療に二の足を踏むケースも多いことから、男性よりも複雑化しやすい傾向にあります」

次のページ 
2つ以上は注意!アルコール依存症リスクをチェック

1
2
あなたにおすすめ