20歳OL、白人男性にクドかれて出ちゃった…恥ずかしすぎるアホ英語
なんだっけな、なんだったっけなと思っているうちにも、彼は私を暗闇に連れて行こうとしています。
早く言わないと、大変なことになる……!
そんなとき、姉の話を思い出しました。
彼女は英語教育に熱心な進学校に通っていたのですが、その外国人の先生が日本語で授業中「鉛筆で“黒く”書いてください」と言ったとか。「濃く」がわからなかったのかもしれません。
でも生徒たちはみな「はいはい、黒くではなくて濃く、ね」と理解していたそうです。
……これだ!
「暗い」を正しく言えなくても、似た言葉を使えば、彼はネイティブスピーカーです、きっと理解してくれるはず。
和久井は彼にこう言いました。
「アイム アフレイド of ブラック」
(私は黒人が恐い……?)
かなり爆弾発言です。
彼が「No、アイム ホワイト」と言ったかどうかは定かじゃないですが、結局暗闇のビーチに連れて行かれて、耳を舐められて帰ってきました。耳だけで済んで本当によかった……。
「英語を勉強しよう」と痛感しました。
帰ってきてから、ラジオの英語講座を2年間毎日聴き、お金を貯めて彼女たちが通っていた英語学校に数年遅れて入学したんです。
その後、英語の先生になったり、英語テキストの編集をしたりしたので、ある意味、人生変えるグアム旅行でしたね。
人に歴史あり、です。
ちなみに語学というのは単語や文法を覚えることではなく、その国の文化や歴史への理解への架け橋となります。
アメリカを始め、欧米の人たちは「日本人からしたらけっこうキツい」と思うようなことでも、かなりズバッと自分の意見を言います。行きたくないなら、行きたくないってハッキリ言うべきだったと、今では思います。
とりあえず「ダーク」がわからない大人からでも、英語の勉強は遅くないってことで。
―シリーズ 旅行のヒサンな話 ―
<文/和久井香菜子>
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その後の人生まで変えたグアム旅行
和久井香菜子
ライター・編集、少女マンガ研究家。『少女マンガで読み解く 乙女心のツボ』(カンゼン)が好評発売中。英語テキストやテニス雑誌、ビジネス本まで幅広いジャンルで書き散らす。視覚障害者によるテープ起こし事業「合同会社ブラインドライターズ」代表
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