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3歳児検診で目の当たりにした、他の子との違い<発達障害のリアル>

「療育センター」は“違う世界”だと思っていた

 その後、保健士さんと、長い長い話が始まった。これからどうすればいいのか。この子を育てるために困ったことはないか。保育園はどんな対応をしてくれているのか。そして、まず、「療育センター」に行くことを勧められたのだ。  私の住む街には、丘の上に、大きな療育センターがある。まさか、そこに自分がお世話になるとは思ってもいなかった。はっきり言って、最初にその療育センターの名前を聞いたときは、どこか戸惑いがあった。いつもその療育センターの名前が書いてあるバスには障がいのある子供たちが乗っていて、存在は知っていた。でも、まさか、私の子どもがお世話になるとは思ってなかったのだ。  誤解を恐れずに言えば、“違う世界の人たち”だと思っていた。でも、今ならわかる。その存在と接したことがないからこそ、自分のなかに、しこりを感じていたのだ。でも、ぽんちゃんのために、私が感じるしこりや、正直に言ってしまえば“拒否感”は絶対に必要ない。私が戸惑ってはいけないのだ。そして、私がぽんちゃんのために必要なことを、絶対に排除してはいけないのだ。だって、私はぽんちゃんのたった一人の親なのだから。

療育センターの診察はまさかの半年待ち

 すぐさま、3歳児検診のあとに、療育センターに電話を掛けた。すると、次の診察はなんと半年後しか空いていないという。これほどまでに療育に通っている子どもが多いことに驚いたが、すぐに療育を受けられないことにも驚いた。発達障害は病気ではないが、病気になった時と同じで、“すぐに行動に起こしたい”“すぐに診察してほしい”という同じ感覚を持ったからには、この半年はものすごく長く感じる。でも仕方がないのだ。その半年後、ついに療育センターで初めての面談が始まった。それはまた、次の話に。 <文/吉田可奈 イラスト/ワタナベチヒロ> ⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】 【登場人物の紹介】 登場人物の紹介息子・ぽんちゃん(8歳):天使の微笑みを武器に持つ天然の人たらし。表出性言語障がいのハンデをもろともせず小学校では人気者 娘・みいちゃん(10歳):しっかり者でおませな小学5年生。イケメンの判断が非常に厳しい。 ママ:80年生まれの松坂世代。フリーライターのシングルマザー。逆境にやたらと強い一家の大黒柱。 【吉田可奈 プロフィール】 80年生まれ、フリーライター。西野カナなどのオフィシャルライターを務める他、さまざまな雑誌で執筆。23歳で結婚し娘と息子を授かるも、29歳で離婚。座右の銘は“死ぬこと以外、かすり傷”。著書に、女子SPA!での過去の連載をまとめた『シングルマザー、家を買う』がある。Twitter(@singlemother_ky) 【ワタナベチヒロ プロフィール】 漫画家、イラストレーター。お金にまつわる役立つ知識をオールマンガで1冊にまとめた著書『お金に泣かされないための100の法則』(ファイナンシャルプランナー山口京子先生が監修)が主婦と生活社より発売中。
吉田可奈
80年生まれ。CDショップのバイヤーを経て、出版社に入社、その後独立しフリーライターに。音楽雑誌やファッション雑誌などなどで執筆を手がける。23歳で結婚し娘と息子を授かるも、29歳で離婚。長男に発達障害、そして知的障害があることがわかる。著書『シングルマザー、家を買う』『うちの子、へん? 発達障害・知的障害の子と生きる』Twitter(@knysd1980
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