ということで、大手転職サイトを開き、まずは問われるままに自分のキャリアを入力していきます。年齢、性別、学歴…とここで、いきなりクリックの手が止まる。
「あなたは現在、就業されていますか?」
当然選択肢は「はい」「いいえ」なのですが、どちらを選んでも直近の勤め先情報を求められるではありませんか。当然そこには「個人事業主」という選択肢はありません。

一般社会の風当たりの強さを感じつつ、とりあえず自由記入の欄に現在の就業情報を記入。すると数10分後、転職エージェントから電話がかかってきます。
売り手市場とは聞いていましたが、こんな素早いのか…。そんな事を考え、面談の日程を調整すると、先方の声がゴニョゴニョ言い出します。
「ちょっとお待ちください!」と言われ保留音に切り替わること数分。担当者から、こちらの手違いで面談日程が押さえられず、初回は電話カウンセリングにしてほしい…と言われてしまいます。
これはまさか、このキャリアじゃ話にならないから会わない…という事な気がしてなりません。よくよく考えたらこの5年、書いたり編集する仕事は山ほど経験しているものの、完全な専門職であることは間違いありません。
ライターや記者の求人は一般的に少なく、ディレクターの求人は若手を積極的に採用していることが多いもの。データ上の私は、必然的に使い物にならないと判断される可能性が高い…。
なんとなくキャリアを意識して技術を高める努力はしているつもりだったけど、一般社会における査定基準からは、大きく外れていたのかもと、ふと冷静になったのでした。
ドキドキの面談はどうなることやら。あくまでも自分の可能性を模索する実験なだけなのに、どうにも他人に査定されることが苦手すぎて、気分はひたすら萎えてしまうのでした。
<文・イラスト/おおしまりえ>
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【おおしまりえ】
水商売やプロ雀士、素人モデルなどで、のべ1万人以上の男性を接客。現在は雑食系恋愛ジャーナリストとして年間100本以上恋愛コラムを執筆中。
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@utena0518おおしまりえ
コラムニスト・恋愛ジャーナリスト・キャリアコンサルタント。「働き方と愛し方を知る者は豊かな人生を送ることができる」をモットーに、女性の働き方と幸せな恋愛を主なテーマに発信を行う。2024年からオンラインの恋愛コーチングサービスも展開中。X:
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