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『旅猫リポート』の福士蒼汰、「猫は怪しいところに目が行くんだなと(笑)」

 ドラマ「フリーター、家を買う」、映画『図書館戦争』シリーズなど、多くの作品が映像化されている人気作家・有川浩さんの原作を映画化した『旅猫リポート』が公開になりました。  5年間一緒に暮らしてきた元野良猫のナナを、ある事情から手放すことになった主人公の悟が、ナナと一緒に、新たな飼い主を探して車で旅に出るヒューマンストーリーで悟を演じた福士さん。ナナとのファーストコンタクトの時のことや、意外な動物との思い出、主人公との共通点などを聞きました。
福士蒼汰さん

福士蒼汰さん

裏側にある部分を胸に持って演じた

――有川さんの原作を読まれて、どんな印象でしたか? 福士:まずは悟というキャラクターが魅力的だと感じました。とても奥が深い作品で、表面だけ見ていては分からないことが多いので、悟のことを深く掘っていかないとと思いました。あとは猫が喋るので、小説を読んでいる分には分かるんですけど、それが映画になるとどうなるんだろうと不安もありました。
『旅猫リポート』より

『旅猫リポート』より

――悟の魅力としてはどの辺を特に気を配りましたか? 福士:悟は、ひと言で言ったら優しい青年です。その優しさがどこから来るのかを考えました。彼はその境遇によって、人と距離を取っています。そこが優しさにも繋がっているけれど、クールで寂しい部分もある。明るく元気で朗らかな悟を見せつつ、裏側にある部分をちゃんと胸に持っていることで、悟が表現できるのかなと思いました。
『旅猫リポート』より

『旅猫リポート』より

――ナナとのファーストコンタクトはどんな感じでしたか? 福士:犬は飼っていましたが、猫のことは本当に分からなくて。三木(康一郎)監督との顔合わせのタイミングに、ナナとも初対面しました。犬と違って、こっちに来るわけでも、すぐに抱っこさせてもらえるわけでもなかったので、初対面のときは、「あ、いるな」くらいの感じでした(苦笑)
『旅猫リポート』より

『旅猫リポート』より

動物にまつわる思い出は「アヒル」

――トレーナーさんから、仲良くなるためのアドバイスなどはありましたか? 福士:特にはありませんでした。トレーナーさんの現場での様子を観察して学ばせていただきました。猫って面白いなと思ったのは、音への反応の仕方です。犬は大きな音に反応するけれど、猫は何かの裏で作業している音が気になったりするんです。あとチラチラ見える隙間が気になったりとか。猫は怪しいところに目が行くんだなと(笑)
『旅猫リポート』より

『旅猫リポート』より

――犬を飼っていたということですが、何か動物との思い出はありますか? 福士:犬は小学2年生くらいのときに、姉が飼いたいといったのがきっかけで高校3年生まで飼ってました。あとは思い出というとアヒルでしょうか。 ――アヒル、ですか? 福士:よく家族みんなで動物園に行っていたんです。そこは動物たちが放し飼いになっている触れ合える動物園で、なぜか自分はアヒルが大好きで、いつもアヒルのところに行ってたんです。それで、バッ! とアヒルを捕まえてました(笑)。写真にも残っています。
『旅猫リポート』より

『旅猫リポート』より

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猫ちゃんだけでなく、恋愛要素も
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『旅猫リポート』は10月26日より全国公開中 配給:松竹
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