これはNGとまでは言えませんが――。
「寝る前のホットミルクが眠りによいといわれるのは、牛乳に入っている『トリプトファン』という成分が、睡眠を促す『メラトニン』へと変わるためです。ただし、それまでにかかる時間は約12時間。寝る前に飲んでも睡眠効果はありません」(同)
もっとも、温かいものを飲むとリラックスできるのは確かですし、「ホットミルクを飲むと眠くなる」という暗示効果もあるかもしれません。
また、冬の睡眠では、「寝起き」も悪くなります。じつはこれ、日照時間の短さが原因のひとつ。人間は日光を浴びて体内時計を調節しているため、光を浴びる時間や量が減ってしまうと朝起きづらくなるのです。
そこで、冬の朝にシャキッと目覚めるために白濱先生がおすすめするのが「起床時間にタイマーで邦楽を流すこと」。脳が歌詞を勝手に認識し、徐々に目が覚め、すっきりと起きられる可能性が高まるそうです。
ただし、快適な目覚めのためには、「ぐっすり眠ること」以上の方法はありません。
「だからこそ、深部体温を上げて深睡眠へと誘うぐっすりストレッチは、冬にぴったりの睡眠法だといえます」(白濱先生)
前出の著書『誰でも簡単にぐっすり眠れるようになる方法』には、寝る前の「ぐっすりストレッチ」を1週間実践したことで、「起きたときの体の軽さが違う」「昼間眠くならず仕事の効率がアップした」などの体験談も。
やはり、靴下や湯たんぽのように外から体温を上げるのでなく、体の内側から深部体温を上げるほうが効果的なんですね。冷え性で悩んでいる人も、日々の睡眠負債を解消したい人も、ぐっすり眠って快適な目覚めとともに1日をスタートしたいものです。
<文/女子SPA!編集部>
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