国籍を放棄、飛行機でおしっこ…トンデモ俳優に新たな疑惑が浮上
フランス映画界を代表する名優ジェラール・ドパルデュー(69)。高い税金を払いたくないとフランス国籍を放棄したり、旅客機内で放尿事件を起こしたりと、最近ではトンデモ俳優のイメージが先行してしまっているジェラールに、今度はレイプ疑惑が浮上している。
8月に浮上したこの疑惑について27日(火)、警察から事情聴取を受けたというジェラール。しかし、拘留されたわけではなく、自分の意思でいつでもやめられるような状況であったとフランスの関係者は明かしている。
フランス中央部のシャトールーに生まれ、貧しい環境で育ったというジェラール。子どもの頃は非行に走り、車の窃盗罪で服役したことがあると以前明かしている。人からの勧めで演劇の道に入り、次第に舞台やテレビ、映画で活躍するように。なかでも、映画『カミーユ・クローデル』『シラノ・ド・ベルジュラック』『1492 コロンブス』に出演していた俳優として、日本でもよく知られている。
フランスでトップ俳優として活躍してきたジェラールだが、それがかえって火種となってしまった「ある事件」は仏国内ではもちろん、日本でも話題となった。
それは、高額所得者に課せられる75パーセントの税金に抗議するために、ジェラールが取った行動がきっかけだった。過去45年間で1億4500万ユーロ(約174億円※報道された2013年当時)を納税してきたと主張するジェラールは、税金があまりにも高すぎるとベルギーに移住。2013年には、かねてから親交があったロシアのプーチン大統領によりロシア国籍が与えられたジェラールが「脱フランス」し、論争に発展した。
これ以前にも、離陸直前の航空機内でトイレが我慢できず放尿し、降機させられた事件が大きな話題に。ただこれについては、のちに前立腺に問題があったためと説明し、謝罪している。
ほかにも「アフリカで2頭のライオンを射殺した。自衛のためだった」と告白。しかも「そのライオンを食べた」と発言し騒動に。また今年には、建国70周年を迎えた北朝鮮のピョンヤンでジェラールの姿が目撃され、「仏俳優が北朝鮮で何を…?」と国際社会を騒がせた。
一方で、「日本愛好家」としても知られるジェラール。日仏友好160周年という節目にあたり、ジェラールが日本を紹介する番組に出演。ジェラールが各地を旅し、日本の自然、歴史遺産、伝統工芸を取材したこの番組は、フランスのテレビ局が製作したもので、番組を見た人からは素晴らしかった!という声も。
とんだお騒がせを繰り広げても、なお愛されてきたジェラール。今回の疑惑はどういった形で収束するのだろうか。
<文/BANG SHOWBIZ、女子SPA!編集部>
匿名の女優兼ダンサーが被害を訴えた当時、ジェラールは全面的にその事実を否定。担当弁護士は次のようなコメントを出していた。
「ジェラール・ドパルデューは暴行やレイプを断固として否定します」
「こういったことが取り上げられることで、無実が明確であるジェラール・ドパルデューが大きな被害を被ることになり残念です」
そして弁護士はその疑惑が自らの信念と全く正反対のことであるため、ジェラールはひどくショックを受けていると明かしていた。
被害者を名乗る22歳の女性は、キャリアのアドバイスを求めて今年の8月13日にパリ6区にあるジェラールの自宅を訪れた際、レイプされたと訴えていた。プロヴァンス地方で被害報告が出されたが、後にパリの検察へと捜査は移行されている。