事実婚に不安はある?交際20年でも「いつか出ていけと言われたら…」
私がいなくても相手は全く困らない
「その期間を私は仕送り婚と呼んでいるんですが、私が彼のところに帰るのは月に1、2回。それでも彼はもともと家事を全部やっているくらいだから、私がいなくても物理的にはまったく困らないんですよね。帰ると、なんとはなしに話をして私の愚痴なんかも聞いてくれて」
そして両親を相次いで見送り、ここ数年はまた一緒に暮らしている。今、仕事を探している彼女に対して、彼は親身になって相談に乗ってくれている。
「履歴書を書くとき、既婚未婚のところをどうしようと言ったら、『事実婚だと言えばいいじゃん』と。彼の中では事実婚という認識なのかと初めて知ったんですよね(笑)」
今までは、婚姻届はどちらでもいいとアキさんも思っていた。だからそれほど重視していなかったのだが、年齢が上がるにつれ、法的にまったく守られていないことが不安につながるようになっている。
いつどうなるか分からない不安
亀山早苗
フリーライター。著書に『くまモン力ー人を惹きつける愛と魅力の秘密』がある。男女関係、特に不倫について20年以上取材を続け、『不倫の恋で苦しむ男たち』『夫の不倫で苦しむ妻たち』『人はなぜ不倫をするのか』『復讐手帖─愛が狂気に変わるとき─』など著書多数。Twitter:@viofatalevio
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