Entertainment

人妻に恋する奥手男子の物語。『希望の灯り』主演男優に聞く

日本のアート全般に影響を受けている

――好きな日本映画を教えてください。 フランツ「『子連れ狼』かな。コンセプトも演技も素晴らしい。クエンティン・タランティーノ監督たちも影響を受けたと言っているよね。それから僕は、日本というとデザインやファッション、浮世絵といった絵画や陶芸などのアート全般に影響を受けているよ。今回の来日では特に照明がキレイだと感じた。お店に入っても、照明の使い方がとても美しいね」 フランツ・ロゴフスキさん(ライター撮影)――ありがとうございます。最後に、フランツさんは、観客が本作のどこに惹かれていると感じていますか? フランツ「悲しくも孤独な職場なのだけれど、その日常のなかに、ちょっと詩的な部分がある。そうした相反する部分を組み合わせているところに、多くの人が惹かれるんじゃないかと思う。午前4時にフォークリフトを操作して1000キロのビールを運ぶ。その動作のなかにも、優しさや親密さを感じ取ることができる。言葉ではなく、視線だったり、誰かにコーヒーを作ってあげたりといった些細なところで、それぞれの感情を表現しているところに惹かれ、共鳴してくれているのではないかと思うよ」 ==  どこかハリウッドスターのホアキン・フェニックスにも似た空気を放っているフランツさん。その独特のオーラは、日本でも多くのファンを獲得しそうです。取材時は、別の話題に移ったあとも「僕はシャイじゃないよ」と否定していました(笑)。 <文・写真/望月ふみ> (C) 2018 Sommerhaus Filmproduktion GmbH
望月ふみ
70年代生まれのライター。ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画系を軸にエンタメネタを執筆。現在はインタビューを中心に活動中。@mochi_fumi
1
2
Cxense Recommend widget
『希望の灯り』はBunkamuraル・シネマほかにて公開中 配給:彩プロ オフィシャルサイト
あなたにおすすめ