Vol.11-2 社内で2人とW不倫した妻。夫がとった驚きの「対処法」とは
【ぼくたちの離婚 Vol.11 お気に召すまま #2】
新聞記者の木島慶さん(仮名/38歳)は、大学時代に同じサークルで知り合った1つ下の後輩・典子さん(仮名/現在37歳)と在学中に交際をスタート。木島さん28歳、典子さん27歳の時に結婚した。木島さん曰く「状況に押し流される女」である典子さんは、自己主張せず、相手の求めには気持ちよく応える女性。そのため木島さんとはケンカひとつしたことがなかった。
しかし、結婚して2年が経過した2010年秋。「私は不倫しています」というメッセージが木島さんの携帯に届く。
「いたずらだと思いました。昼間に典子から、携帯を落としちゃったと聞いていたので。当時典子はまだガラケーだったので指紋ロック機能はありませんから、拾った奴がたちの悪いいたずらをしてるんだろうなと」
ところが、いつもは遅くとも夜10時前には帰宅する典子さんが、終電の時間が過ぎても帰ってこない。
「結局帰ってきたのは午前2時前かな。今日はどうしたのと聞くと、ものの10分か15分ですべて白状しましたよ。他に付き合っている人が2人いる。そのうちのひとりが、もうひとり不倫相手がいることに逆上して典子から携帯を取り上げ、アドレス帳に入っている宛先に片っ端から暴露メールを出しまくったというんです。そのひとりが夫である僕だったと」
妻が同時に2人の男と不倫。それだけでも尋常ではないのに、さらに驚くべき事実が判明する。
「不倫相手の2人をA夫、B夫としましょう。A夫、B夫は2人とも典子と同じ部署の先輩社員だというんです。暴露メールを送ってきたのがA夫で、A夫の奥さんは大手出版社の編集者。子供はいない。B夫には子供がいるんですけど、これまた驚くべきことに、B夫の奥さんは、典子・A夫・B夫と同じ部署。つまり不倫関係者5人中4人が、同じ部署の同僚なんです。笑うでしょ」
にわかには信じがたい話だが、実は筆者はこの話を、その代理店の別の知り合いから数年前に聞いたことがあった。その代理店の営業部では、毎年新入社員に対して先輩社員が酒席で、「かつて部署内でひどい不倫騒動があったので、お前らは気をつけろ」と釘を刺されるのが恒例になっているというのだ。取材中にその話が目の前にいる木島さんのことであるとわかり、世界は狭いなと感じ入った次第である。
「A夫はなんというか、僕の理解の範囲外にいる人です。暴露メールなんかばらまいておおごとにしたら、自分の立場も危うくなるはずなのに。そういうことまで考えない。後で調べたら、彼は飯田橋のマンションに奥さんと暮らしているんですが、それ以外で芝公園に1LDKの部屋を自分用に持ってるんです。要は“ヤリ部屋”ですね。典子もそこに通っていたでしょうし、典子以外にも女がいたと思います」
真実は想像を絶する泥沼劇…
