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「流産して初めて“お母さん”と呼ばれた」持病で出産できない女性の痛みとは

「子どもは?」という質問の重み…

 退院後、美香さんはパートをしながら家計を支え始めましたが、周りの何気ない好奇心に何度も苦しめられることに…。 「結婚していると言うと、2言目には子どもは? と必ず聞かれました。事情を打ち明けると場が重くなるし、私も辛い。なので、当たり障りないように『授かりものなので…』と返していましたが『年齢もあるから早めに作った方がいいよ。子どもはかわいいからね』と言われ続けました。」 アルバイトする女性 パート先が変わる度に子どもに関するやりとりを繰り返さなければいけない。それは彼女が生きづらさを感じるのには十分な理由でした。 「次第に私は、『子どもは嫌いなんです。作るつもりもありません』と言うようになりました。でも、それでも引かない人もいます。子どものかわいさを延々と語ってくるんです。そんな世界に疲れてしまいました。」  そういったやり取りに耐え切れなくなった美香さんはその後パートを辞め、自宅で仕事をするようになり、ようやく不要なお節介から逃れられました。  結婚をし、子どもを授かる。 ――それは今の日本ではまだまだ“当たり前な流れ”のように考えられています。そのため、子どもがいない女性たちは“子ども”というワードに敏感に反応してしまうことも少なくありません。  子どもがいなくても、周囲は「何も聞かない」という配慮をしていく。これこそが、すべての女性にできる思いやりの形なのではないでしょうか。 ―シリーズ 子どもがいない女性たちのリアル― <文/古川諭香> ⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
古川諭香
愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:@yunc24291
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