「3年前に結婚。同時に転職したのですが、新たな会社への出社日が1週間延びたんですよ。それなら、今までできなかったひとり旅をしようと申し込みまでしたのに、それを知った夫が激怒。行かないでほしいと涙目で頼まれたので、結局、とりやめました。つい最近、妊娠がわかったこともあって、あのとき行っておきたかったと後悔しています」

旅をしたいという欲求は、案外、人にとって根源的なものかもしれない。ここではないどこかで、ゆっくり自分を見つめ直す時間が必要なときがあるのではないだろうか。
「あのときの夫の言い分が忘れられないんです。『きみは仕事をしているオレを置いて、遊びに行くわけ?』って。そういう考え方をする人なんだと絶望的な気分になりました。その後、『甘えてるんだな、オレ』と冗談めかしていったので気にしないようにしていたんですが、やはりけっこう束縛がきつい面もありますね」
妊娠したため、ネガティブなことは考えないようにしているというが、夫婦のあり方そのものに対してふたりの間に齟齬(そご)がある感じが抜けきらないという。
「今後、どうなるかわかりませんが、もし離婚するようなことがあったら、やはり夫の束縛に耐えられないというのが理由になると思います(笑)」
そこまで見越した上で、ナオさんは子どもが男なら女性を束縛しない男に、女なら束縛するような男と結婚しない女に育てたいと話してくれた。
<文/亀山早苗>
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