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まるでドラマ『偽装不倫』。独身女性が“人妻”のふりして恋愛する謎

出会いのときにハードルを低くするために

 指輪をしていなかったときより、今のほうがモテるのだという。おそらく、既婚女性のほうが声をかけやすいからではないかと彼女は分析する。 「女ともだちと飲みに行っても、ひとりで美術館などに行っても、声をかけられるケースは指輪をしてからのほうが増えています。  あとから声をかけてきた男性になぜかと尋ねたら、『人妻というのがそそられる』というエロスを感じる人もいるし、『人妻だったら友だちとしてつきあえると思った』と友だちを求めていた人もいました。いずれにしても、知り合うときは、同じような年齢だったら人妻のほうがハードルが低いのかもしれませんね」  相手は既婚者がほとんど。だから恋愛になったとしても、結婚願望のないヨシノさんにとっても都合がいい。 「私もずっと偽装しているんですよね。でも既婚のほうが世の中渡りやすいような気がします。本当は誰にとっても生きやすい世の中のほうがいいんだけど……」  彼女はそう言って、少し複雑な表情を見せた。 <文/亀山早苗> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
亀山早苗
フリーライター。著書に『くまモン力ー人を惹きつける愛と魅力の秘密』がある。男女関係、特に不倫について20年以上取材を続け、『不倫の恋で苦しむ男たち』『夫の不倫で苦しむ妻たち』『人はなぜ不倫をするのか』『復讐手帖─愛が狂気に変わるとき─』など著書多数。Twitter:@viofatalevio
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