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田中圭の歌はベタすぎて新鮮、三浦春馬ら「歌がお上手」な男優4人

 いま、演技と歌を同時にこなす俳優が注目を集めています。ドラマの話題作りなど理由は色々なのでしょうけど、音楽のおかげで一味違った表情が見られるのは楽しいですよね。  というわけで、ここからは当代きってのイケメン歌ウマ俳優を見ていきましょう。

音楽もかなりガチ 菅田将暉(26)

 映画『アルキメデスの大戦』も公開され、テレビで見ない日はないほどの大活躍。そんな中、7月10日にニューアルバム『LOVE』をリリースしました。すると、米津玄師(28)が提供した「まちがいさがし」が大ヒットとなり、歌手としてもグレードアップした姿を印象づけました。  そんな菅田将暉の歌を聞いていると、本当に音楽が好きなんだろうなと感じます。役者にありがちな、言葉を伝えようとするあまり、口がこわばってしまうような硬さがほとんどないのですね。音の響きを大切にした、柔らかく、優しい発声に好感が持てます。  その特長が活かされているのが、あいみょん(24)とコラボした「キスだけで feat. あいみょん」。女心をうたった、<今日は女だから ずっと溢れているでしょう>とか、<キスだけでいけそうなの>なんてキワどいフレーズも、照れずにあま~く歌い上げていて恐れ入っちゃいます。  音楽の面からも、まだまだ“菅田時代”が続きそうな予感がするのでした。

ベタをやり抜く精神力 田中圭(35)

 話題のドラマ『あなたの番です 反撃編』(日テレ系)のエンディング曲「会いたいよ」を、役名の手塚翔太名義で歌っています。 田中圭 曲はJポップの王道バラード。静かなピアノの伴奏から、サビでバンドが一斉に盛り上げる、いわゆる“いつものやつ”ですね。  そんなわけで、ちょっと音楽をかじったことのある人なら、ここでひとひねり加えたい下心が生まれそうなものですが、田中圭は違いました。ベタなバラードを、ベタに熱唱しているのです。若干DAIGO(41)っぽいクネクネとした節回しもありながら、メッセージをまっすぐに伝える歌は、かえって新鮮かも

意外と骨太 高橋一生(38)

 前クールで話題になったドラマ『東京独身男子』(テレ朝系)に出演し、主題歌「君に会いたい-Dance with you-」も歌っていましたね。前からファンだったというエレファントカシマシの宮本浩次(53)の楽曲提供で、どっしりとしたサウンドが耳に残るロックナンバーです。  CMやナレーションではゆったりとした低音ボイスが魅力ですが、この曲ではかなり高い音程でシャウトするフレーズがあり、ギャップ萌えで悶絶した女性ファンも多かったのではないでしょうか。  弟で、バンド「never young beach」のボーカル・安部勇磨(28)が低音から中音域にかけて特長的な歌声なので、兄弟でツインボーカルでもやったら案外ハマるかもしれません。

ハイトーン第1位 三浦春馬(29)

 現在放送中のドラマ『TWO WEEKS』(カンテレ・フジテレビ系)で主演を務め、主題歌「Fight for your heart」も歌っています。  曲を聞いて驚いた人も多かったはず。とにかくハイトーンが圧巻なのです。今回はEDMテイストですが、個人的にはハードロックやメタル系もいけるのではないかと感じました。同じ事務所のBABYMETALとコラボするとか、アダム・ランバート(37)とフレディ・マーキュリー対決とか、夢も広がります。  というわけで、まだまだ歌ウマ俳優はいるはず。真剣な音楽活動なんて肩ひじ張らず、気楽に歌える環境がもっと増えたらいいなと思います。 <文/音楽批評・石黒隆之> ⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
石黒隆之
音楽批評の他、スポーツ、エンタメ、政治について執筆。『新潮』『ユリイカ』等に音楽評論を寄稿。『Number』等でスポーツ取材の経験もあり。いつかストリートピアノで「お富さん」(春日八郎)を弾きたい。Twitter: @TakayukiIshigu4
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