「何のために結婚するの?」婚約破棄で考えた家族のカタチ
「今の複雑な時代に、夫婦をやっていくにはとても努力が必要ですし、結婚だけが人生ではないと思っています。ただ夫婦として毎日顔を付き合わせ、お互いのドロドロした部分も理解しながら人としての器を広げ、成長し合う。
そういった関係の上で成り立つ愛情と信頼関係は、かけがえのない絆を形成します。また、そういった人間性や生き様を映し合う関係というのは、結婚という覚悟と決意をもつからこそできるもの。お子さんがいるご家庭は、子育てを中心に生活も会話も成り立ってしまいがちですが、本来パートナーシップあってこその子育てなので、夫婦間の尊重し合う対話や温かな触れ合いは、とても大事なんです」
結婚だけが人生ではない。それと同時に、結婚制度は誰でも合うものでもないと聞き、少し安心感を覚えました。
とはいえ、私が以前交際していた彼としたかったことは、結婚するしないに関わらず、こういった“愛と信頼のある深い対話”です。つまりそれは毎日顔を付き合わせてこそ出来るもの……あれ、結局私は結婚がしたかったのか!?
「結婚って何?家族って何?と、とことん自分の中で考え抜いてください。それによって、それぞれが自由でオリジナリティに富んだ結婚、家族というものをデザインすることができると思います」
本当の意味で、結婚及び夫婦生活で愛と幸せを感じていくのは大変だなとしみじみ感じるのでした。
<話を聞いた人>
【よしおか・ゆうみ さん】
ファミリー心理カウンセラー・思春期相談員・プリマリタル(結婚準備)カウンセラー、一般社団法人 日本結婚カウンセリング協会理事。
専門は発達心理学・児童心理学。20年間東京都の幼児教育に携わる傍ら、乳幼児期から青年期までの育ちと自立についての研究を深める。同時に心理カウンセラーの資格を取得し、都内メンタルクリニックの現場にて、思春期・家族カウンセリングの実地研修を受けたのち独立。これまで延べ2万組の親子・カップル相談に関わる。10代・カップル・ファミリー専門相談カウンセリング
<文・イラスト/おおしまりえ>
⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
おおしまりえ
水商売やプロ雀士、素人モデルなどで、のべ1万人以上の男性を接客。現在は雑食系恋愛ジャーナリストとして年間100本以上恋愛コラムを執筆中。Twitter:@utena0518
1
2