不倫の恋で駆け落ちした2人…ただの不倫では収まらない衝動に駆られたワケは?
衝動的に駆け落ちして
「だけど家庭がある、妻子に罪はない、オレは動けないって。でも私も彼も気持ちが盛り上がりすぎて、このまま不倫関係を密かに続けるなんて無理だった。1ヶ月後、示し合わせて駆け落ちしたんです」
彼女は1週間の休みを申請していた。そのまま帰ってこなくても、仕事はわかるようにしてあった。
「彼のほうは用意周到にはしていなかったようです。飛行機で沖縄に飛んだのですが、現地で彼が携帯をオンにしたら、ひっきりなしに連絡がきて。彼、あわててオフにしていました。場所もわかっちゃうし」
駆け落ちは4日で終わった
駆け落ちは4日で終わった。5日目にふたりはそれぞれ自分のいるべき場所に戻った。彼とはそれきりだ。
「あの衝動は何だったんだろうと今でも思うことがあります。私自身、帰ってきたとたん、憑(つ)きものが落ちたように彼には何の思いも残らなかった。互いを貪(むさぼ)るように求め合った3日間ですべて尽きたのかもしれない」
ただ、そのまますんなり結婚はできなかった。3日間の恋を得たからこそ、婚約者の彼との関係が色褪(あ)せて見えたのだという。
「婚約者には謝り倒して、婚約を破棄しました。それきり恋愛というものができなくなった。興味を失ったともいえますね。これからどうなるかわかりませんが」
強い衝動によって行動し、3日間ですべてが満たされてしまったのかもしれない。安定より衝動に身を任せたアヤカさん、再びそんなことが起こる可能性もある。
<文/亀山早苗>
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亀山早苗
フリーライター。著書に『くまモン力ー人を惹きつける愛と魅力の秘密』がある。男女関係、特に不倫について20年以上取材を続け、『不倫の恋で苦しむ男たち』『夫の不倫で苦しむ妻たち』『人はなぜ不倫をするのか』『復讐手帖─愛が狂気に変わるとき─』など著書多数。Twitter:@viofatalevio
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