――風ちゃん、雷ちゃんが来る以前、池崎さんはひとりで居酒屋によく行かれていたとか。そういう生活も変わりますよね。

『空前絶後の保護猫ライフ! 池崎の家編』(宝島社)より
©内海裕之
「確かに頻度は下がりますね。今までは仕事が終わるとすぐに居酒屋に行ってましたけど、
今はとりあえず家に帰ります。1回帰って、愛でる(笑)。エサとかも心配だし、飲みに行くとしたら、元気なのを確かめてからですね」
――風ちゃん・雷ちゃんを引きとった団体でボランティア活動もされていますね。
池崎「風ちゃん、雷ちゃんをもらって、幸せな生活ができているので、何か役に立ちたいなと思ったんです。何も恩返しできていないのは申し訳ないなって。それで、何かできることはありますか? と聞いたのが最初です。行ってみて良かったですよ」
――保護猫の現状が大変だなというのは実感しますか?

『空前絶後の保護猫ライフ! 池崎の家編』(宝島社)より
©内海裕之
「そうですね。僕が行ったところは、多頭飼育崩壊のところから30匹、40匹、保護してきたところで。劣悪な環境から来ているから、ボロボロな子が多い。毛もボサボサで、片目がなかったりとか、人間慣れしてなかったり、病気があったりして。それを保護して、譲渡できるようにしていくというのは、大変なことだと思いますね。
多頭飼育崩壊とか、そういうヒドイことをする人間がいるのはショックだし、理解できないです。自分に出来ることは手伝いたいなと思っています」
――池崎さんと風ちゃん、雷ちゃんの生活はまだまだ続きます。10年後の風ちゃん、雷ちゃんにメッセージをお願いします。

『空前絶後の保護猫ライフ! 池崎の家編』(宝島社)より
©内海裕之
「今はまだ1歳半で人間だと18、19くらいですけど、10年後を考えると、もう50歳とか60歳くらいですよね。そのときは僕と同年代くらいかな。雷ちゃんはめちゃくちゃ甘えん坊なんですけど、10年後はどっしりとした大人になっててほしいですかね。それでたまに甘えてくるくらいの感じで。子猫も可愛いですけど、落ち着いた大人の猫も可愛いですしね。
風ちゃんはおてんばというか、ツンデレなんですけど、性格はそのままでいいので、美に磨きをかけていてもらいたいです。美人猫なんですよ。それで仲良く暮らせていたらいいですね」
――読者にメッセージをお願いします。
池崎「猫が好きな人は手に取ってくれると思うんですけど、猫や保護猫に興味がある人、今は飼っていないけれど、これから飼いたいなとか、
保護猫ってどうなんだろうと思っている人に特に見てほしいです。
猫と生活したら、どんな生活が待っているのか、なんとなく分かってもらえるんじゃないかと思います。
不安なことは全然ないので、迷っている人がいるなら、ぜひ読んでみてください」
最後に「『池崎の家編』とのことで、続編の可能性は?」と聞いたところ、「もし僕が結婚したら、お嫁さんの苗字編で出るかもしれませんね」と言われていたのも印象的でした。

『空前絶後の保護猫ライフ! 池崎の家編』(宝島社)
サンシャイン池崎(著)
『空前絶後の保護猫ライフ! 池崎の家編』は宝島社より発売中です。
【サンシャイン池崎】
1981年、鹿児島県生まれ。お笑い芸人(ワタナベエンターテインメント所属)。2007年デビュー。2018年に保護猫2匹を引き取り、積年の夢であった猫との共同生活を開始。Twitterでは、愛猫への愛が爆発した“裏アカウント”が公式アカウントのフォロワー数を超えるという珍事件が発生した。『おはスタ』(テレビ東京系、毎週月曜7:05~)、『基礎英語0』(NHKラジオ第2、毎週月曜18:35~)にレギュラー出演するほか、バラエティ番組でも活躍中。
<文・写真/望月ふみ>
⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】望月ふみ
70年代生まれのライター。ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画系を軸にエンタメネタを執筆。現在はインタビューを中心に活動中。
@mochi_fumi