――常にステキな及川さんですが、この先どんな自分になっていたいですか?
及川光博さん
及川「
70歳になるころには、インテリエロじじいになっていたいですね。石坂浩二さんのような容貌で高田純次さんのような軽み。ユーモアを大切にして、楽しいひと時を続けていきたいです。楽しいひと時の連続は、すなわち最高の人生ですから」
――年齢を重ねた女性には何を求めますか?
及川「
やっぱり品ですね。ヘアスタイル、選ぶお洋服、すべてが自己演出だし、センスの発露ですから。そういった努力を続けて欲しいと思います。諦めてしまったら、そこからはただの老化になってしまうから。
女性に限らず、誰しもが一国一城の主ですからね。大なり小なり、すべての人に与えられたステージがある。そこにしっかり立って欲しいと思うし、可能ならばショーアップしていって欲しいですね」
――最後に本作で及川さんが意識したことを教えてください。
及川「
リーダーとしての威厳、風格といったものがありつつ、プライベートでは美少年が好きというギャップ。切り替えを意識して演じました。存在感の重さと軽さですね。直矩役として必要とされて嬉しいですし、期待に応えられたならさらに嬉しいです」
(C) 2019「引っ越し大名!」製作委員会
<文・写真/望月ふみ>
望月ふみ
70年代生まれのライター。ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画系を軸にエンタメネタを執筆。現在はインタビューを中心に活動中。
@mochi_fumi